a piece of cake. Ⅰ (ページ43)

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Ryohei side.

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やっぱりAに厳しくするなんてのは続かなくて
というかもはや1日しかできなかった。

でももうしょうがないよ俺、Aに甘々だから。

そう割り切ることにした。

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けど、今日なんかいつも以上にミス多くない？

なにかあった？

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『すみません！！！こことここ逆で、ここの表のところもそのあとのところも全部間違えててでも先方にこの資料わたしてしまって…。』

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明らかにテンパっているのは分かるんだけど、さすがにね教育担当として

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亮平「ちょっとこっちきて。」

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Aがテンパりすぎてみんな見てるし、そこで怒るのはAにもあれだし。

空いてる会議室の予約を取り、会議室へ連れて行く。

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亮平「はい入って。」

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会議室に入った時にはAはもう半泣き状態。その顔入社してすぐの時はそんな風によくなってたけど
久しぶりに見た。

でもね、この顔のA、ちょっとだけいじめたくなるんだよね。

何かあったか聞こうと思ってたけど予定変更だな。

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亮平「うんーそうね、これはさ、ちょっと、多いね。」

『先輩……。』

亮平「お客様に迷惑かかってるよね？」

『………はい。』

亮平「で、どうする？」

『……今から謝りに行ってきます。』

亮平「手ぶらで？」

『直してその資料持っていきます……。』

亮平「まず、Aは先方に連絡して時間取れるか聞いて。その間にこっちで直しとくから。」

『はい。申し訳ありません…。』

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会議室から小走りででていくA。

まぁこんなに怒ったところですが、
この営業先、さっき「これ間違ってません？」っていう確認の電話があってでたら
俺の友達だったから
たぶん大丈夫なんだけどね。

ごめんねA、ちょっといじめたわ。