a piece of cake. Ⅰ (ページ40)

今日:27 hit、昨日:1 hit、合計:66,537 hit

39. ページ40

.

「康二さん、そんなこと分かってるし。」

.

ぶつぶつ言いながら歩く。

でもちょっと反省する。
嫉妬してる自分を絶対見せたら
蓮は心配するし
迷惑かけたくないと思ったはいいものの

さすがにあれはない…。

.

～♪～♪～♪
画面には「着信渡辺翔太」の文字。

.

「しょ、翔太さん？」

翔太『ごめんごめん本当にごめん！あれ？A、いままだ外？』

「外だけど、でも、いや、なにしてたの？」

翔太『えっとね、めちゃくちゃ寝てた！笑笑』

「家で？」

翔太『うんそうそう！本当ごめんね。』

.

家ってことはさっきの店長さんが言ってたのは人違いかな…。

気づくとすーっとわたしの方に近づいてくる車。
そしてわたしの近くで止まって窓が開く。

.

翔太『お詫びに俺が1番好きな場所つれて行くのいい？』

「明日仕事なんですけど。」

.

マイペースな翔太さんにちょっとむかっとして可愛げのない返事をする。

.

翔太『いこ？乗って？』

「うん…明日仕事だから早く帰ってね。」

翔太『んふふ。寝ちゃってもいいからね。』

.

こんなに不機嫌なわたしを横になぜか嬉しそうな翔太さん。

.

翔太『すぐ着くよ。』

「うん。」

.

でもお酒が入ってたからかここからは寝ちゃったみたいで気づいたら公園についてた。