a piece of cake. Ⅰ (ページ39)

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Ren side.

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康二『まま、まぁ、乾杯しましょう？』

『はい！』

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康二の乾杯の一言から始まったこの異色メンバーの会。

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康二『いやぁAちゃん、蓮のどこが好きなん？』

『あ、えっと…。』

康二『ええねんええねん言わんでも分かるわ。』

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お酒が入るとさらにうるさく、いや、元気になる康二。

そして心配性のAはやっぱり翔太が心配なようで康二と話しながらもなんとなく浮かない顔。

さっき俺からも翔太に連絡したけどなんの返事もない。

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康二『Aちゃん～！』

蓮「ちょ、康二近い。」

康二『怖いよ、目黒蓮くん！怖いこんな人やめて俺にせん？』

蓮「おい。」

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スマホ見てたらいつも比較的近いけどもっと近かったからばっさり言ってしまった。

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康二『いやーAちゃん、楽しい時間はあっという間。そろそろ帰らんと。』

『あ、もうこんな時間…。明日もお仕事ですもんね。』

康二『そうや！この売れっ子イケメンのせいで俺休みないねん！』

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康二、それは素直にごめん。

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蓮「じゃあA送って帰るから康二、また明日ね。」

康二『えー！俺もAちゃん送って行きたかったけど、まぁ2人のお邪魔はできませんな。』

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そう言ってAの耳元に何か言った。

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蓮「おいいまなんつった。」

康二『Aちゃんと俺の秘密やからなー！』

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Aは何にも言わずにむっとした顔をしている。

絶対康二、変なこと吹き込んだ。

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『蓮、ばいばい！もうここでいい！おやすみなさい！康二さん、ありがとうございました！！』

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そう言って走って行ってしまった。

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蓮「えっ。ちょっと、え。」

康二『ほな帰ろうか？』

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何にもしてませんよと言わんばかりの顔でこっちを見てくる。

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蓮「なんて言ったの…。」

康二『俺そういうつもりじゃなかったんやけど。蓮の周りは可愛い子ばっかやけどAちゃんのこと大好きだから自信持ってなって言った。』

蓮「おーい、お前なー。」

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Aは

俺の周りが
世間的に可愛いと言われる子ばっかりなのわかってるし
心配だけど心配してないフリして
我慢してるんだから…。