a piece of cake. Ⅰ (ページ29)

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たしかに朝、びしばしとは言ったけど…。

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亮平『おい、Aここ。』

亮平『それ間違ってる。』

亮平『やり直し。』

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無限ループ…。

わたしこんなに仕事出来てなかったっけ。
なんて自己嫌悪。

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亮平『自己嫌悪してる暇ねぇからな。』

由香里『あれー？Aちゃん、亮平にいじめられてない大丈夫？しかも眼鏡？可愛い。』

亮平『げっ。』

「い、いじめられてないです…。」

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いじめられてはないけども。

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由香里『Aちゃん、泣きそうな顔してますけど亮平さんどういうこと？』

亮平『で、用件は…？』

由香里『あぁ、そうそうこの資料ここのグラフ、間違ってはないけどこっちの方が分かりやすいと思って変えるのどうかなって思うんだけど…。』

亮平『あぁ…。うんうん。あーまぁたしかにそうかも。』

由香里『じゃあ変えといちゃうね。』

亮平『ありがとう。』

由香里『じゃあAちゃん、亮平からはいつでも逃げておいでね待ってるから！眼鏡可愛いよ似合ってる！』

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素敵な笑顔で去っていく由香里さん。

そして目の前で繰り広げられていた
仕事できない私とは大違いの
できる同士の応用編の会話。

正直お似合いだと思うけど先輩が怒りそうだからストレートには言わないでおく。

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亮平『はぁ、由香里がいたら、息もできねぇわ。』

「え？そうですか？なんか生き生きとしてる感じしましたけど。」

亮平『それはない。神経張り巡らしてんだよあいつと話すときは怖えから。』

「ふーん。」

亮平『で、そんなことどうでもいいから、お前！早く直してこい。できる女のでの字もできてねえぞ。』

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ひい。

ついにお前呼び…。