a piece of cake. Ⅰ (ページ27)

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今日は月曜日。
仕事始め。
昨日はちゃんと寝たけど若干のだるさが残っている。

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でも今日からもっと頑張ろうと心に決めたから眼鏡をかけて出社することにした。

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というのも、蓮はがんばって周りに認められ始めてる。

そんな蓮と一緒にいたいなら、わたしはわたしで狭い世界だけど認められるように頑張らないと。
そう思った。

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とはいえなにをしたらいいかわからず、まずは形からできる女になることにしたけど、
できる女といえば阿部先輩の同期由香里さん。
由香里さんといえばメガネのスマート女子のイメージ。

それで中学生ぶりに正式に眼鏡をかけて出かけようと思ったのに

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翔太『ふぁー。あれ、おはよ、メガネ？中学生みたい…。』

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朝から少し緊張しながらも気合入れて眼鏡仕様を仕上げた後にこの一言。

昨日一瞬だけ可愛いと思ったのを返却してもらいたい。

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「幼いとかださいって言いたいの…？」

翔太『いや…まぁそう。なんか懐かしいなって笑。』

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でも今日はこれで出かけるって決めたの。

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「うるさい。行ってきます。」

翔太『行ってらっしゃい～。』

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ただでさえ似合ってるか不安なのにそんな不安を煽るようなこと言うなんて…。

少しイライラしながら歩いていたらあっという間に会社に着いていた。

目の前にはぼけーっとした先輩の姿。

先輩、毎週月曜日はものすごく気怠いオーラを放っている。

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『あ、先輩、おはようございます！今週もなんかどんよりしてますね！』

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ムッとした顔で振り返る先輩。

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亮平「おはよ。」

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そう言いながらわたしを見てちょっとだけ目が大きくなって驚いてた気がする。

眼鏡だよね。