a piece of cake. Ⅰ (ページ20)

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Ren side.

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久しぶりにAのご飯食べた気がする。
相変わらず美味しい。
普通にこれが毎朝だったら贅沢すぎるな。

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そんなことを思いながらぺろっと食べてしまう。

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蓮「ごちそうさまでした。」

翔太『ごちそうさまでした。美味しかった。』

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あ、そういえば。
そう呟いてAは翔太に聞く。

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『翔太さんってお仕事何してるんですか？』

翔太『敬語だから答えない。』

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タメ語の強要…。

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『翔太さんってお仕事なにしてるの…？』

翔太『んふふふ。お仕事は店長だよ！』

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ふきだしそうになったわ。

店長って…。

間違いではないだろうけど…。

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『あ、お店屋さんやってるんですね！』

翔太『はい、敬語。あ、もう行かなきゃ。』

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カバンひとつだけ持って玄関に行く。

このカバン昔から変わらない。

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翔太『じゃあ行ってきます～。』

『あ、はい。頑張ってください。』

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翔太『敬語！！！』

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そう言いながら出ていく翔太。
そして、ぱたっと閉まる玄関の扉の音。

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蓮「今日なにしよっか。」

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頭の上にぽんぽんと手をのせる。

くるっと振り返るA。

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『蓮、久しぶりの休みだしゆっくりする？映画とか見る？』

蓮「え、お出かけしなくていいの？せっかくだしと思ったんだけど…。」

『いいのいいの！しかも昨日おでかけしたじゃん！』

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本当はお出かけしたいだろうけど俺のことを気遣ってるんだろうな。
疲れてるだろうからっていうのもあるだろうけど、記事にされたりしないか心配なんだろうな…。

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ごめんね、A。
ありがとう。

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