a piece of cake. Ⅰ (ページ19)

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「おはよ。」

蓮『A、おはよ。』

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朝起きると隣にはむにゃむにゃしてる蓮。

寝ぼけているのかそろそろっと寄ってきて軽くキスしてくる。

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翔太『Aー！タオルどこー！』

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そんなゆったりとした時間の流れる寝室にばんっと入ってきたのは、前髪を上げて今から顔を洗おうとしている翔太さん。

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「あ、すみません。これ使ってください。」

翔太『敬語だめ。』

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顔をむにゅっと押しつぶす翔太さん。

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蓮『翔太くん、今日の予定は？よかったら一緒にお買い物どうかなって思ったんだけど。』

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そう言いながらわたしと翔太さんの間に入ってくる。

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翔太『あ、今日仕事だから。無理。あとお出かけはAと2人で行く。お前とはいかない。』

蓮『はぁ？デートの仲間に入れてやるって誘ってやったのに、本当可愛くないなこの犬。』

翔太『おい、犬ってなんだよ人間だぞ！』

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蓮、それはわたしが昨日翔太さんが寝てる間に言ったやつ…。

簡単だけど、お仕事の翔太さんをさしおいてぬくぬく眠るのもなんだか申し訳なく、ささっと卵焼きとかのおかずを作ってお味噌汁とご飯とを朝ごはんに出した。

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するとぱぁぁっと嬉しそうな顔をした翔太さん。後ろに尻尾をぶんぶん振ってるのが見えた気がした。

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翔太『A、最高だよ。俺の理想だよ和食…！やっぱり俺のお嫁さ』

蓮『A、いつも美味しいありがと。』

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翔太さんのジョークは遮ってたけど、蓮はさらっと嬉しいことを言う。

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