4話 ページ10
私たちの初出勤は、何もなく無事に終わった。
家まで送る、と言った彼に
寄りたいところあるからと断ったけど、
結局スーパーまで一緒に歩いて、
分かれる直前一人暮らし楽しい?と聞かれたから、
寂しいとだけ答えた。そしたら松村くん笑ってた。
そういえば、松村くんは某絵本を
家からわざわざ持ってきてくれていた。
最初は寄付するからかと思ったが、
遊び終わったそれはトートバッグにきちんと仕舞われた。
彼が読んでいた分厚い本と一緒に。
本当にただ暇つぶしのために……優しい人だ。
バカにされてるとかなり感じたが実際私の読書などあのレベルだ。
それに物凄く暇が潰れた。
というか時間を割いてしまった。
たまにやるあの絵本は楽しいのかもしれない。
新発見である。
あと、松村くんは私のことを栗原さんと呼ぶらしい。
これも新発見。
普段、“あなた”としか呼ばないイメージだった。あなたって奥さんみたい。
エプロンをつけた松村くんを想像して、笑いを堪える。
危うくスーパーで主婦たちの注目の的になるところだった。
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
