3話 ページ7
暇な時ほど、時間が進むのが遅く感じるのは何故か。
それを今日の寝る前の考え事に提案しようと思う。
私たちに任されたのは、図書館といえばの
カウンター業務、本の整理など様々だったが、
もともと利用者の少ないここではあまり動くこともない。
現に私たちは今、2時間カウンターの前に座って、暇をしている。
まだ仕事を始めて2時間、
あと6時間も働くって信じられる？
と、隣にその視線をぶつけるが、生憎隣の彼は本に夢中。
1人で暇をしてる私の相手などする気もないらしいので、
その綺麗な顔面を暫く見つめてやることにした。
気づくことなく読み進める姿は、絵になるという言葉そのものだ。
実は、大学生になって初めて話したのがこの松村くん。
多分彼は覚えていないけど、
新入生セミナーで隣の席だったのだ。
寝坊して慌てすぎていた私に、全て説明してくれた。
後になって名前を知るまでは、神様と呼んでいたこともあった。
しかし、それ以降彼と話すことはなく、
というか話しかけてもまともな返事がない、が正解。
それもあって私は彼を冷徹な人間と決めつけていたのである。
今思えばあれも人見知り、、か。
「……そろそろ顔に穴があきそうなんだけど」
『あ、気づいてた?』
「結構前からね」
『言ってくれればいいのに』
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
