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あまりにも拍子抜けする話に
開いた口が塞がらない、が起こった。
それをみて、平井さんはそうなりますよね、と。
その顔がAにそっくりで
2人が一緒にいる姿が思い浮かぶ。
「Aの実家、弟さんの病気関連でちょっと難しくて
大学を辞めなきゃいけなかったのもそのせいで」
「そんなこと一度も…」
「僕もプロポーズする直前に、
『後悔してる話、最後にさせて』って」
家族と仲が良くないことは少しだけ聞いていた。
だけど弟さんの病気のことは、
「…夏祭り、ほとんど行ったことがないのも」
「弟さんの病気が悪化しないように、です」
白と黒の浴衣を着たA。
わざわざ浴衣着ていい？なんて聞いてきて。
どの食べ物を見ても目をきらきらさせて、
それが新鮮で可愛かった。
「その話の時だけ異常なくらいのお喋りで。
きっと松村さんといる時のAはお喋りだったんでしょうね」
不思議ながらも頷いた。
まるで平井さんが知っている栗原Aと、
俺の知っている栗原Aは違う人みたいな言い方だ。
「僕といる時は、落ち着いているような人だったから」
「…そうなんですね」
「意外、ですよね?」
お互い様です、と平井さんは困ったように眉を下げた。
彼と出会った頃には既にお喋りとはいえなかったと。
俺が好きだったお喋りなAじゃなかったと。
「それも家庭の事情なんですか?」
「…きっとそうでしょうね」
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
