12話 ページ33
アラームを止めて、お昼前。
目を細めながらカーテンを開ければ
物凄く綺麗な空が広がる。
顔を洗ったり、ご飯を食べたり、
身支度をしている間に気づけば携帯の通知がなって
そろそろ出なきゃ、と
最近のお気に入りの本と
ウォー○ーを探せ、あと恋愛小説と共に家を出た。
外は思ったよりも日差しが強くて暑い。
電車は、ぎゅうぎゅう詰めでさらに暑い。
水分補給しっかりしなきゃなーなんて
自販機で2本、水を買って
大学前に着いたのは1時になる頃。
「…じゃあ行きましょうか」
幼い頃からお世話になった。
本を好きになったきっかけの図書館。
中学も高校も、
もちろん大学の、あの夏も。
本当の最後の今日にもう一度ここで働きたかった。
7年前と変わらない、受験生しかいない静かな図書館の
狭いカウンターに2人、肩を並べた。
あの頃よりもずっと狭い。
だって男2人で並んでいるからだ。
「わざわざ来ていただいてありがとうございます」
「こちらこそ、連絡頂いて…」
Aの、婚約者にあたる人。
俺があって良いものか物凄く悩んだ。
今日の今日までずっと悩んだ末に、
会ってみないと分からないからという当たって砕けろの思考に行き着いたのだ。
「松村さんの話、聞いたことがあったんです」
「どんな、」
「絶対気が合うから僕に紹介したいって」
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
