6話 ページ16
この町に越してきた時
改札をぬけた途端鼻を掠めた甘い匂いに心が踊ったこと
ちょっとだけ強ばってた心がほぐれたこと
今でも容易に思い出せる。
でも、今は絶対に踊らないしほぐれない。
「はい、おまたせ」
気まずいまま、バイトは終わり
帰路ももちろん気まずい空気が漂う。
そんな中、ちょっとだけ付き合ってよと手を引かれた駅前のクレープ屋。
「結局黒みつあんにしちゃった」
『…王道のチョコバナナがいちばん美味しい』
もしかしたら気まずいと感じてるのは私だけかもしれないと
思うほど彼は普通。
明らかにひねくれた私の回答に文句も言わず頷く。
多分黒みつあんも美味しい。
てか絶対美味しいと分かってるのに。
なんでこんなに彼の目を見れないのか、
素直に話せないのか、
少し考えたら分かる事だけど気づいたらこれは負けって
「俺らはもう友達だよね?」
突拍子のない質問に思わず顔をあげて、目が合う。
「え、違う?まだ友達にもなってない?」
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
