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私は気づけば、その図書館への道を歩いていた。
広くとられたキッズスペース、
男性でもギリギリ届くか分からないくらいの高い本棚、
勉強が出来るテーブル、
カウンター
7年前と何も変わらないこの風景。
私は7年前、あのカウンターで暇しては隣で分厚い本を優雅に読む彼に話しかけて。
少しでもうざがられると私は拗ねて、
すぐに本棚の整理に向かった。
何度も同じところを直したり、たまにページをペラペラ捲ってみたり。
それがちょっとずつ楽しくなった頃、彼は私の名前を呼びに来る。
「…A?」
今みたいに少しだけ不安そうに、
『え、』
振り向いた途端、ふわっと揺れたカーテンが声の主を隠した。
だけど私にはそれが誰の声で、そこに誰がいるかはっきりと分かる。
「A、」
風がやんで姿が見えた。そこにいるのは
『…北斗』
27年間で1番愛した人。
たった1ヶ月、その週3日が楽しみで幸せで大好きだった人。
彼の顔がやっと分かって、引き寄せられるように1歩ずつ近づいた。
「どこにもいかないで、っていったじゃん」
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YUUKI(プロフ) - お話が終盤に向かっていくに連れて涙腺がゆるゆるになって最終的にガチ泣きしました。凄く切なくて、めちゃくちゃ面白かったです!! (8月3日 0時) (
レス) @page39 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ずっとずっとお話の更新も楽しみで、大好きなんですけど、切なすぎて寂しいけれど、北斗の台詞が題名に繋がるところ、本当に素敵すぎます！ 兎に角好きでしかないですっ！ (7月5日 17時) (レス) @page36 id: 7c710f6426 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 切なすぎます……… (6月22日 12時) (レス) @page28 id: ff33edc1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅﾅ | 作成日時：2023年5月27日 14時
