今日:43 hit、昨日:9 hit、合計:175,977 hit
小｜中｜大
・ ページ9
グラリと傾く体に、何とか手摺を飛び越える。
『ちゃ、着地成功！』
「……は？」
怒りのマークが語尾についてるんじゃないかと思うくらいの低い声がする。
恐る恐る顔を上げると、私に倒され尻餅をついた那須君が、汚れた服を払いながらゆっくりと立ち上がり睨みつけた。
『うわ！……ご、ご、ごめんなさい……』
慌てて謝るが、彼の視線と眉間のシワは戻らない。
那「お前……何？」
『わ、私……。みほちんを慰めようと思ったらつい身を乗り出し過ぎちゃって。
覗き見するつもりはなかったんです。冷たい人だなと思ったけど……悪気も全然ないんです。本当にごめんなさい！』
一瞬の間。そして冷っとする空気と共に、頭を下げる私の手首を強く握られる。
『えっ？』
そのまま持ち上げられ、那須君の顔の前で止まる。指先がすっとした顎に触れそうになり、心臓がドクンと跳ね上がった。
那「友達思いなんだね。そういう人、ずっと探してたんだ。
……俺と付き合わない？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月8日 7時) (
レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：莉瑠菜 | 作成日時：2018年9月6日 19時
