いつも一緒。 Yuto.N (ページ19)

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いつもならこの和やかムードに流されちゃう私だけど……。ここはしっかりしなきゃ！

『あの、哲也さん
ここに住むのを凄く楽しみにしていたんです。
でもやっぱり男の子と一緒に暮らすのは、問題ですよね！？』

い、い、言えた！

これで哲也さんが冷静に考えてくれたら……。

哲「あ、そうなの？でも大丈夫！
雄登はこう見えても、料理も洗濯も掃除だって得意だから」

え？

得意げに話してるけど、違うんです！そこじゃないんです！

若い男の子と一緒に住む事が問題なんです！

もう一度はっきり言おうと立ち上がろうとした時、電話が鳴り出す。

哲「あっ、ごめん。ちょっと待っててね。
もしもし那須です。あ！しんちゃん元気？Aちゃんも無事着いたよ」

良かった、パパからだ！

『哲也さん、替わって下さい！』

奪うように哲也さんから受話器を受け取り、部屋の隅へと移動する。

『パパ！』

父(Aかぁ。パパとママが居なくて寂しいか？
パパは寂しくて、今すぐAに会いたいよ。Aぉぉぉぉ)

泣きじゃくりながら喋るパパに、泣きたいのはこっちだと叫びたくなる。

『パパ、どういう事なの？哲也さんの子供って……』

父(ちっちゃくて可愛い雄ちゃんだろ？A、ちゃんと面倒見てあげるんだぞぉぉ)

え？小さくて可愛い？

カウンターに立っているアイツを上から下までみる。

顔はたしかに綺麗だけど。どっちかって言うと……。

『全っっ然、可愛くないっ！』

父(A……。そういう事は言っちゃ駄目だぞ？あ、焼きもちか？Aも十分可愛いから安心しなさい)

安心出来ないよ！