3 ページ3
・
A:ゆ、ゆうやさん?試合前だよ?大丈夫?
F64:Aの声が聴きたくて。
A:電話してて大丈夫?誰か近くにいないの?
F64:5分くらいなら大丈夫。
今は、寮にあるロッカールームにいる。独りだから大丈夫、Aが気にしたらダメ。
A:ゆうやさん、誕生日おめでとうございます。…ほんとは…直接伝えたかった…。
F64:ありがと。Aから言われたのが、いちばん嬉しいな。
寂しい思いさせてごめんね。明日夜…遅くなるけど、札幌に帰ろうと思ってる。
A:えっ、札幌に?
F64:前の試合から制限なく動けるようになった。もう少し1軍には戻れないと思うから、月曜のうちに鎌ヶ谷戻らないと…だけど。
Aを充電したい。会いたくて、もう我慢できない。
A:…私も、ゆうやさんに会いたいです。約束できるなんて、夢みたいです。
F64:夢じゃない。僕を信じて待っててくれて、ありがとう。
A、今日は何をしていたの?
A:…えっ?えっと…変わった事は…。
F64:そうなの?
いま、鎌ヶ谷球場にいます…なんて言ったら、サプライズにならないもん…。
A:行きたい場所できたって言ったら、いつか連れていってくれる?
F64:もちろん!どこ?
A:今は内緒!
F64:気になるなぁ。でも明日、Aに会えるの楽しみにしてる。
ごめんね、そろそろ時間だから。
A:ゆうやさん…。誕生日プレゼント、楽しみにしていてください…。驚かないでね?
F64:期待していいの?楽しみにしてる。
Aの声聴けて嬉しかった。今日も明日もこれで頑張れる。
A、大好きだよ。
A:…私も…ゆうやさんが大好きです…。
F64:試合行ってきます!
ゆうやさんとの突然の通話、びっくりしたけど…バレてないよね…?
七海:楓佳が泣かなくて良かったわ。雄也、気づいていなさそうね?明日札幌帰るって?
A:1軍はもう少しかかると思うけど、月曜日休みだから…明日遅くなるけど1日だけ…って。
水元:谷口選手からの連絡は、この先ないですね。今どちらにいると話されていましたか?
A:寮のロッカールームと言っていました。
水元:では、Aさんは今のうちに1塁側に移動しましょう。七海さんはこちらのパスでスタンドに入れます。ファイターズの守備練習が始まってから移動お願いします。
七海:ありがとうございます。
Aちゃん、ファーストピッチ頑張って!
36人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梨瑠(Riru) | 作成日時:2018年9月16日 4時