聴きたい、感じたい。 No.13 (ページ50)

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13　＆作者よりページ50

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F64：札幌でバイトは、何をしてるの？

紫音：小学生相手にピアノの個人レッスンをしています。今は6件のお宅でしていますが、卒業後は時間にも余裕ができるので、もう少し増やそうと思っています。

F7：へー、ピアノの先生なんだ。俺の姉ちゃんも小学生の頃習ってたなぁ…。

F64：遥輝お帰り。もう着替えたんだ…早いな。

F7：ロッカールームが無人になった報告兼ねて。雄也はシャワーと着替えが必須、Aちゃんも汗流したいでしょ？

A：私は大丈夫…。選手の施設なんか使えないです…。

ここも選手の施設だけど…って、言わない方がいいか。

F64：遥輝、着替えてくる間Aたちの事お願いしていい？紫音ちゃん、帰りは家まで僕が送るから、Aと3人で夜ごはん行きませんか？

紫音：でも、谷口選手もAちゃんも疲れているのにお邪魔したら…。

F64：朝早くに家を出ているので、疲れていないとは確かに言えません。でも、これから家に帰ってAに『ごはん作って？』と言う方が残酷。それに、ごはんは大勢で食べた方が楽しいでしょ？
　A、食べたいものを紫音ちゃんと相談して。僕の事考えなくていいから、2人が食べたいものを選ぶんだよ。

A：はぁーい。

僕はロッカールームに戻り、私服を持ってシャワー室に行く。
熱いお湯を頭から浴びながら、考え事をする。

Aが球団職員になって、英語通訳兼バッピになる。栗山監督が示してくれた、新しいAの道。
それを選ぶのも選ばないも、Aがゆっくり考えて欲しい。アメリカの病院の事も含めてたくさん考える事があって。どうしたらいいのか…って思うだろうけれど。
僕はいつまでも待つし、不安になったらいつでも受け止める。

AがAらしく、毎日を笑顔で過ごす。
Aの笑顔を守るためなら、僕はなんでもする。

…そう、改めて誓った日になった。

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(作者より)

前章の最終更新が8月7日、今日が8月20日、その間は2週間。久しぶりにサクサク書けました。

そして、大切なお知らせです。
今週末、8月24日と25日、作者は札幌ドームで野球成分を補ってきます。
週末なのに更新が止まります事をお許しください。

長くなった話ですが、もうしばらくお付き合いよろしくお願いします。

2018.8.20 梨瑠(Riru)

P.S.
紫音ちゃんと石川直也くんのお話が書けたらなんて、ひっそり考えています。
需要あるかなぁ…ちょっと不安だったりします。
　