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12 &作者より(移行挨拶) ページ50

(F64 side)


Aの歌声を聴きながら、いつの間にか寝てて。
起きたら遥輝と結衣さんが帰ってきていて。
おまけに遥輝には、Aの太ももを枕にして寝ている写真を撮られていた。


F7:結衣、写真Lineする。俺のところだけだと、消された時勿体ない。

結衣:はるくん、写真預かります。

F64:ちょっと待った!
 そこ2人!さりげなくお互いの呼び方変えてるし、僕の写真を拡散しないで!

F7:恋人だからな。いつまでも「さん」付けじゃぁな、と思って変えた。雄也だってAちゃんの事、呼び方変えてただろう?

F64:Aも変えない?僕の呼び方。

A:…無理…。ゆうやさんは、ゆうやさんです。

結衣:年上に呼び捨てとか、Aの性格的に厳しいです、諦めてください。
 雄也さん、Aにそのペンダントを渡して大丈夫ですか?私、それが雄也さんのファンに見つかった時が、一番怖いです。

F7:俺もそう思う。けど、渡したいって気持ちも、わからない訳ではない。
 俺も結衣にあげたいもん、これ。


と言って遥輝が首から外したのは、ペンダントトップが8になったもの。遥輝が背番号8だったのは1年だけだが、そのペンダントが遥輝のものなのは、いろいろなメディアで登場済み。


結衣:はるくん、それは怖くて受け取れません。Aも、学校や札幌ドームに行く時は外した方がいいわ。

A:そうなんだね…。きをつけます…。


僕と遥輝は、ため息をついた。
僕らを象徴する、特注品のアクセサリーって怖いな、と痛感した。


F64:遥輝、そろそろ帰るか。

F7:そうだな。結衣、Aちゃん、また会おうな。

F64:A、明後日絶対見つけるから。結衣さん、Aの誕生日の話、先ほどAにしました。よろしくお願いします。

A:ゆうやさん、はるきさん、怪我しないでね。明後日いっぱい応援します。

結衣:雄也さん、運転気を付けて。はるくん、またね!


玄関先で2人とお別れする。
遥輝が下駄箱の上にさりげなく置いたペンダントには、2人は気付かなかった様子で。



F64:考えたな、遥輝。

F7:こうでもしないと、渡せないのは困る。

F64:ところで、お母さんの連絡先聞き出せた?

F7:ばっちり。後でLineする。




(作者より)

お話、移行します。

N0.2に移った時に考えていた展開と、かなり変えました。
No.3で終わらない気がする…と思いながら、頑張って書いていきます。

よろしくお願いします。


2018.2.6
梨瑠(Riru)
 

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作者名:梨瑠(Riru) | 作成日時:2018年1月22日 13時

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