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あやみちゃんの登場にびっくりしたけど、Aの家に入る。
僕がこの家に入るのは3回目。本当に落ち着く空間なんだ。
A:えっと、着替えてくるんで、ちょっと待ってて。
F64:僕も着替えていい?スーツのままだと、休みって気がしない。
A:ごめんなさい、気づかなくて。…洗面所こっち…使ってください。
F64:ありがとう。車行って服取ってくる。
車に戻った僕は、Tシャツと綿パンツ、スーツ用のハンガーを持って戻ることに。
洗面所を借りて着替えて、スーツを車に置いてからリビングに戻ると、Tシャツとジーンズ姿のA。
さっき着ていたワンピースも可愛かったけど、細身のAにはジーンズが似合う…。
F64:A、可愛い。ぎゅってしたい…。
A:…私もしてほしい…。
そう言って僕たちは、立ったまま抱きしめあう。
身長差が10センチもない僕たち。抱きしめると、Aの吐息が首にあたり、それが耳に聴こえて…。
A:ゆうやさん…。Love you.
F64:っ!A、そこで言うの反則。それと、その英語は僕にもわかるから。A、I love you!!
僕は抱きしめる力をそのままに、Aとkissをする。
そうして抱擁を解くと、目の前にいたのは、真っ赤のA。
F64:A、真っ赤なのはほんと可愛いけど、そろそろ慣れてほしい。
A:えっと…ずっとドキドキしてるので無理です…。
F64:さぁ、僕を感じて?僕はどうすればいい?
A:先に夜ごはんのメニュー考えます。きっと私、何も考えられなくなるから…。
ゆうやさん、これ聴いててください。CARPENTERSの、Yesterday Once More。私、CARPENTERS全部好きだけど、この歌特に好き。
F64:ありがと。いつ用意したの?車の中?
A:はい!歌詞や和訳は検索したら出てくるけど、何も見ずに聴いてください。
Aのスマホを受け取り、再生してみる。
曲調がゆったりで、優しい歌声。確かに英語も聞き取りやすい。
目線の先で、Aが冷蔵庫を開けて、何やら考えている。そういえば、野菜は触ればわかるけど、その他はどうやってわかるんだろう?でも、料理楽しみだから、検索しないでおこう。
遥輝に報告をしておこう。
yu-yaAの家でデートしてます。夜ごはんもAが作るって。結衣さんに報告しといて!
帰る時、連絡欲しいかな…
HARU了解!手料理うらやま!写真よろしく!
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作者名:梨瑠(Riru) | 作成日時:2018年1月22日 13時