家デート 1 ページ39
(F64 side)
お昼にラーメンを食べて、札幌に帰ってきた。
寮まで車で来ていた遥輝をそこで降ろしたかった…が、遥輝に止められた。
F7：2週間ぶりの札幌帰還。寮は入り待ちが絶対いる。あそこだけは、今のAちゃんには危険な場所。チームバスもそろそろ着く時間だろう。
家まで送って。車は明日でも問題ないから。
F64：了解。ごめん、遥輝。
遥輝の家の地下駐車場に入れ、遥輝とはここで別れる。
F7：Aちゃん、話聴かせてくれてありがとう。俺は、Aちゃんや結衣さんがどういう結論を出しても、味方だから。
あさってドームでしょ？俺も探すから。楽しんで！応援して！
A：はるきさん、ありがとうございます。お姉ちゃんの事、よろしくお願いします。
この後は僕らの時間。行き先…どうしよう。
F64：A、どこか行きたい所。ある？
A：…ゆうやさんの家…。
F64：それはだめ。真夏に2週間も閉め切った部屋なんて、Aを連れていきたくない。散らかってて片付けてないし…。
A：だって、ゆうやさんは疲れているもん。ゆうやさんが、ゆっくりくつろげる場所の方がいい。だから、ゆうやさんの家がいいです…。
A、僕の事を考えて…って言うけど、僕の理性試している？って事に、気づいていないだろう…。
F64：今度ちゃんと招待するから。そうだ、Aの家行こう？
A：えっ？私の家？
F64：前にAが言ってた『僕を感じたい』って。今日やろう。僕もAの家ならリラックスできる。
A：ゆうやさんがいいのなら…。あっ、今日こそゆうやさんに夕食作りたい！夏休みになってから、ちょっと頑張ってるんですよ？
F64：それは楽しみ！Aの家でデートしよ！
Aの家に移動して、結衣さんの車の隣に停める。
Aが玄関の鍵を開けようとすると、後ろから人の気配が。僕が振り返ると、ニコニコしたAの親友、あやみちゃん。
彩海：Aちゃん！
A：わっ！あやちゃん…びっくりした。
彩海：谷口さんと、でぇと？
A：う、うん。
彩海：ね、ちゃんと話しておいて、よかったでしょう？
谷口さん。Aちゃん、入院する事隠そうとしてたんですよ？
F64：えっ？そうなのA？
A：あやちゃん、言っちゃダメだよ…。
彩海：それと。谷口さんの言葉で夢が見つかり、進路が決められそうです。ありがとうございます。
あさっての試合、楽しみにしています。
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作者名：梨瑠(Riru) | 作成日時：2018年1月22日 13時
