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(F64 side)
グループLineのAが可愛すぎて、からかったら、怒ってしまった。
機嫌なおしてもらおうと、僕はAと通話することにした。
F64:A、機嫌なおして?
A:…写真撮らない?
F64:Aのお母さんに頼まれたら、断る勇気、僕にはないなぁ。
A:…写真の話、絶対しないでね!
F64:わかった。僕からはしない。
月曜日、お母さんと会った後、僕の車で遥輝と札幌戻ろう。遥輝降ろしたら、夜ご飯終わるまで、デートしよ?
A:えっ?ゆうやさんと、夜ご飯も一緒?
F64:遥輝たちにもデートさせたい。結衣さんは仕事だから、夜ご飯しか一緒にいられないから。
A:そうだよね。お姉ちゃんとはるきさん、休みが合わないんだ…。
F64:Aが僕の事を教えている人って、あやみちゃんだけ?
A:あやちゃんと、お母さんと、お姉ちゃんしか知らないよ。なつおばさまの前でも、私とあやちゃん、ゆうやさんの話してないもん。みどり君はどうだろう。気づいていないと思うけど…。
ゆうやさんは、誰かに私の事、話した?
F64:僕?選手は遥輝だけ。あと最初から助けてもらった三崎トレーナーと、職員の水元さん。監督と両親にはそのうち報告しようと思ってるけど…嫌?
A:…ううん。気になってたから…。選手の彼女って、難しいなぁって…。
空港みたいに人が多い所だと、お母さんが用意したみたいに、個室じゃないと会えない。周りを気にしなくてできるデートがドライブ…だもん。それだって、ゆうやさんは運転だから大変…。
F64:きちんとした話をするなら、個室って必要かもしれないけど。でも僕はAと、公園、動物園、遊園地、展望台とか、どこでも行きたい。僕の家にも来て欲しいけれど、散らかりすぎててびっくりするかもしれない。遠征前後なんて荷物散乱してて酷いから、案内できない。
A:意外。ゆうやさんって、片づけ苦手なんだ…。
F64:すごく苦手。寮に住んでいた時も、酷すぎるって怒られてた。Aは部屋綺麗だったよ。コツ教えて欲しいくらい。
A:えっ?私の部屋…?ぁ、酔って眠った時…見た?
F64:そんなジロジロとは見ない。僕にとっては、床に物が落ちてないだけで、感動してた…。
話しているとあっという間にこんな時間。そろそろう寝ようか。
A:うん。ゆうやさん、ただいま。
F64:ふふっ。A、おかえり。
おやすみ、いい夢が見れますように。
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作者名:梨瑠(Riru) | 作成日時:2018年1月22日 13時