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ゆうやさんに、どこまで話す?
隠し事はしたくないけど。迷ったら一緒に考えようって言われたけど…。


A:目が見えるようになりたいって、先生に相談しに病院行ったら、検査入院になった…って話はした。入院中も少し通話したけど、検査結果聞くのが怖い…も話した。
 『迷うなら、一緒に考えさせて。夢は諦めてほしくないけれど、それよりも守らなければならないものがあること忘れないで』とも言われた…。

結衣:夢よりも守らなければならないもの…か。貴女の命や心と交換に目が見えても、って事ね。本当に愛されてるのね。

A:アメリカの事を話せば、費用の事は気づくと思う。でも、それだけは絶対に嫌!隠し事は嫌だけど、それでも…お金の為に近づいたと思われたくないし、出させちゃいけない。だから、アメリカの事は言わない。
 どこまで話すかはその時にならないとわからないかも…。

結衣:わかった。私からはあまり話さない事にするわ。

母:ところで。あなたたちの彼は、どんな職業なの?名前もちゃんと教えてくれてないけど?そろそろ教えて欲しいな。

結衣:私の彼が、西川遥輝さん。Aの彼が、谷口雄也さん。2人とも私と同じ学年、26歳。
 お母さんは仕事で会ってるよ。アリゾナから那覇、今年乗ったって言ってたよね?

母:アリゾナから那覇って、ファイターズの臨時便?えっ?関係者?

結衣:選手よ、2人とも。

母:ええっ?!ほんとなの?


私は、小さくうなづいた。


母:写真はあるの?

結衣:2週間前に4人で撮ったのは、雄也さんにデータもらったからあるよ。

A:えーっ!あの写真嫌!ほんと消して欲しい…。

結衣:はい、これ。Aの後ろが雄也さん、私の後ろが遥輝さん。

母:野球選手とお付き合いって、ほんとなのね…。谷口さんがAの事が大好きっていうのが、写真からも伝わってくる。西川さんも、親会社のポスターでよく見た事あるわ。まだこの時は、結衣はお付き合いする前?

結衣:この後食事に行って、帰る少し前に告白された。私は写真撮った時は既に好きだったよ…。ほんとドキドキとまらなかった…。

A:はるきさんは、広報さんに撮られたお姉ちゃんの写真を見て一目惚れしたって。ゆうやさんが言ってたよ。

母:2人とも、なかなか会えない環境なのね。月曜日に北海道戻るって言うのも納得したわ。
 ねぇA、結衣。月曜日空港で会えないか聴いてみて?空港の個室借りておくから。


えっ?個室?
 

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作者名:梨瑠(Riru) | 作成日時:2018年1月22日 13時

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