10 ＆作者よりコメント ページ21
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入院10日目、金曜日。
朝、ゆうやさんにLineした。
ピッ
ゆうやさん、おはようございます
昨日はお昼に連絡できなくて、ごめんなさい
検査から帰ってきたら、15時過ぎてたの…
私も、ゆうやさんの声が、聴きたいです
ピッ
すぐに着信があった。
F64：Aおはよう。今日は直接通話でよかったんだ。
宿舎8時出発だから、移動中寝ようと思ってるから。
A：えっ？徹夜したんですか？大丈夫…？
F64：4時間くらい寝てる。移動日で夜に試合ある時は、みんないつもこんな感じだから。
A、お母さんが来るんだね。会うのは久しぶり？
A：時間合わなくて、電話もあんまりできなくて。今年のお正月も、お母さん仕事で会えなかった…。
F64：忙しい人なんだ。
明日の話、やっぱり不安？落ち着いたらでいいから、僕にも教えてほしい。
迷うなら、僕も一緒に考えたいな。夢は諦めてほしくないけれど、それよりも守らなければならないものがあること、忘れないで。
A：えっ？
F64：僕は、Aとキャッチボールがしたいって夢を叶えたい。でも、Aがいなくなる確率が高いなら、入院や治療なんて考えないで、札幌で一緒に過ごしたいと思っている。
A：ゆうや…さん…。
F64：退院は明日の話次第かな。月曜に退院するなら、僕が迎えに行きたいな？
A：えっ？
F64：お母さんがいらしても。きちんとご挨拶したい。…ダメかな？
A：私も、ゆうやさんに会いたい…。お母さんが月曜日にいてくれるのかは、わからないけど…。
F64：入院するって聞いてから、今すぐ札幌帰りたいって、ずっと思っていた。
そろそろ朝ごはんの時間になる。今日も検査かな？残り1日頑張ろう！
A：はい…、頑張ります。ゆうやさんも移動中に、きちんと眠れますように。
予定していた検査は全部終了！って先生に言われたのが、お昼だった。
退院は明日でもいいけど、日曜でも月曜でもいいよ…って言われた。
お母さんもお姉ちゃんも来るし、明日帰ろう…。
病室で寝るのも、今日が最後…。
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(作者より)
重苦しい話で、ほんとにすみません。
実は、最初書き始めた時とは違うラストシーンを、2種類考えました。
どちらのラストにするかは、まだ決めてませんが。
この章は長くなると思っていましたが、ほぼ字数制限まで書いているのに10ページ。
もっとコンパクトに、お話が書けるようになりたいです。
2018.1.30 梨瑠
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作者名：梨瑠(Riru) | 作成日時：2018年1月22日 13時
