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「そうたい。井上さん、何で今更角打ちとか言い出したと思う？」
「そら…酒が飲める場所がほしかったんやろ？」
「そげなもんあん人はいっぱい持っとると。」
どんだけ飲み歩いてるんだあのおじちゃんは。
「じゃあ、そうやなぁ…奥さんに見つからん隠れ場所を」
「Aちゃんの料理ばい。」
「…料理？」
「わくわく祭りでAちゃんが作った料理がたまらんくうまかったって、自分が作った野菜でみんながあげも笑顔になってくれるんやって思ったら嬉しくてたまらんかったって。」
「それは…たまたまそうなっただけやろ。」
「そげなことなか！あん時、Aちゃんが作ったクレープとかおつまみとか…俺、ワクワクしたばい！」
ワクワク、という言葉にぴくりと心臓が跳ねる。
「最初は何しよるかわからんやったけど、だんだん形が見えてきて、いい匂いがしてきて…しかも全部うまいんやもん！Aちゃんすごか〜！って、ほんとにそう思ったんよ！」
「お、大げさばい。私の料理でお金やら取れるわけないやん。」
「いーや！みんなもAちゃんのこと…あ。」
言いかけて、みっちゃんは何かを思い出したように口をつぐんだ。
「…何？」
「あ、いや、その…。」
「何よ？歯切れの悪い人やね。」
「あ、いや…今日、配達行ってから色んな人にAちゃんのこと聞かれたとよ。」
「はぁ？！」
私のこと？！
「あ！でも！みんなAちゃんのことべっぴんさんって言いよったけん！」
「そんなんどうでもよか！何て言われたん？」
ていうか、みっちゃんが変なこと言ってないやろうね？！
「…い…の…って…。」
「は？何て？」
「いや、その…み…よ…やって…。」
「聞こえんって。何もごもご言うとると？」
「やけん！未来の嫁さんやって！」
「はぁ？！」
言い放つと、みっちゃんはコップに残ってる焼酎を一気に流し込んだ。
「何それ？！どういう意味？！」
「俺だって知らん！みんな勝手に言うとると！」
「勝手にって…あんたちゃんと違うって言ったんやろうね？！」
「言ったばい！そやけど、おじちゃん達が聞いてくれたかどうか…。」
あぁ〜！みんな良いように解釈するからなぁっ！
恵子さん達からもあらぬ疑いをかけられとるし…
「こうなったら…背に腹はかえられん！」
私はさっきまわってきた回覧板を開いてみっちゃんに突き付けた。
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☆kon☆(プロフ) - 蒲公英さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉の数々に泣きそうです(/ω＼)まだまだワクワクドキドキして頂けるよう頑張りますので、変わらず応援して頂けると嬉しいです！！ (2020年7月18日 23時) (
レス) id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
蒲公英(プロフ) - いつもお話を楽しみにしております！夢主ちゃんと一緒になって笑ったりどきどきしたりはらはらしたりして、とっても大好きなお話です！いつもありがとうございます！これからも応援しています！これからどうなっていくのかとってもわくわくです！ (2020年7月18日 18時) (レス) id: 82e4cd4c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kon | 作成日時：2019年7月13日 10時
