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こしたかぼちゃに生クリームを少しずつ入れてなめらかにしていく。
本当は火にかけたいけどそんなことしてる余裕はないもんね。
砂糖で味をととのえて、ひろ兄に買ってきてもらったバニラエッセンスを数滴たらす。
ふわりと甘い匂いが広がって、思わず笑みがこぼれてしまった。
「よし！」
「Aちゃん、延長コードかりれたばい…って、先生あんた何しようと？！」
「見ての通り、泣きながらにんじんむきよう。」
「にんじんは目にしみんやろ？！」
「みっちゃん、これとこれもってって！絶対こぼさんでよ！」
「わっ？！」
まだ息が切れてるみっちゃんに、ボウルを二つ押し付けた瞬間電子レンジがピーと音を立てた。
「これ、何？」
「あんた、さっきまで運んだもの見とってわからんと？」
「運んだものって…おたまとか、フライ返しとか？俺、料理とか全然せんのやけんそんなん」
「一番最初に持ってったものがあろうもん。」
「一番最初…あ。」
瞬間、みっちゃんの顔がぱっと輝いた。
「そういうことやったんか！」
「みんなにあげていいけど、お昼ご飯全部食べた人からあげるようにして！好き嫌いしたりご飯残す人にはあげられん！って…おばちゃん達に言ってもらって。あと、みっちゃんは作りきらんやろうけんおばちゃん達に作ってもらい。」
「そやな！俺が作ったら丸こげになってしまうばい！」
ハハハ！と笑い声をあげながら嬉しそうに調理室を出ていく後ろ姿は、まるでこの前にけんたみたいや。
「あの…このさつまいもはどうします？」
「同じようにつぶして、ザルでこして下さい。終わったら声かけて。」
「はい！」
「ひろ兄、にんじんはどげ？」
「最後の一本！」
「じゃあ、終わったら全部ピーラーで薄くむいて。」
「え？！」
「包丁よりピーラーの方が早く簡単に薄く切れると。今から作るもんは薄さが命なんやけね！」
「俺、もう腱鞘炎になってしまうばい…。」
「こんくらいで腱鞘炎やらならん！はい！手動かす！」
言いながら、私は洗い場でじゃがいもをじゃぶじゃぶ洗い始めた。
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☆kon☆(プロフ) - 蒲公英さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉の数々に泣きそうです(/ω＼)まだまだワクワクドキドキして頂けるよう頑張りますので、変わらず応援して頂けると嬉しいです！！ (2020年7月18日 23時) (
レス) id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
蒲公英(プロフ) - いつもお話を楽しみにしております！夢主ちゃんと一緒になって笑ったりどきどきしたりはらはらしたりして、とっても大好きなお話です！いつもありがとうございます！これからも応援しています！これからどうなっていくのかとってもわくわくです！ (2020年7月18日 18時) (レス) id: 82e4cd4c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kon | 作成日時：2019年7月13日 10時
