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「人様の家庭のことに首つっこんだらいけんってわかってるけど…つい。でも、けんたは髪も爪も伸び放題ってわけやなかった。
お母さんもけんたのこと無関心とかやなくて、もっと一緒に過ごしたいけどできんのやないかなって…私の勝手な推測やけど。そう思ったら何かたまらんくなって…。
あと、私が作ったもんを食べもせんくせにまずいとか言ったけんカッとなった。」
うん、後半の理由の方が強そうやね。
「私は、学校から帰ったらおばぁちゃんもおじいちゃんもおって、家族みんなでご飯食べるのが当たり前な家庭で育ったけん…1人でご飯食べるのは、寂しいんやないかって思ったんよ…。」
「Aちゃん…。」
「もちろん！それは私の勝手な価値観の押し付けってわかってるんよ？！別にかわいそうやって上から見下してるわけでもないし、今の時代1人で子育てしよる人も多いんやから！」
「うん。」
「それに、あの子好き嫌い多いわりに本当においしそうに食べるし、やっぱこっちの腕もなるっていうか…あ〜もう、何て言ったらいいんかな…？！」
う〜ん！と頭を抱えるAちゃんに思わず頬が緩んでしまった。
「…Aちゃんは優しい子やな。」
そっと手を伸ばしてその頭を撫でると、見開かれる瞳。
「なっ？！ひろ兄？！」
「ん？どしたと？」
「どしたとって…て、手！」
「ん〜？小さい頃はよく撫でてあげてたやん？」
「それは、小さい頃やろ？！もぅっ！」
「あらら。頑張り屋さんをほめてあげてただけなんに。」
振り払われてしまった。
「もう子どもやないんやけね？！そげなことしてたら笑われるばい？！」
「大丈夫大丈夫！Aちゃんにしかせんから！」
「なっ…？！もう！お酒買いに来たんやろ！はい！」
「あはは、顔真っ赤やねぇ〜。どしたと？」
「うるさいっ！」
Aちゃんは一升瓶を押し付けると、「ほら！早く！」と俺の背中を押した。
「はいはい。」なんて笑いながら靴を履く俺の背中にAちゃんの視線が突き刺さる。
見張ってなくても変なことはせんのに、なんて思うとまた頬が緩んだ。
…ほんと、Aちゃんは優しか。
「Aちゃん。」
「何？」
「中途半端はいけんよ。」
「…え？」
「中途半端は、お互い傷つくばい。」
居間の片隅に置いてた小さなノートパソコン…それで何を調べてたんか知らんけど…。
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☆kon☆(プロフ) - 蒲公英さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉の数々に泣きそうです(/ω＼)まだまだワクワクドキドキして頂けるよう頑張りますので、変わらず応援して頂けると嬉しいです！！ (2020年7月18日 23時) (
レス) id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
蒲公英(プロフ) - いつもお話を楽しみにしております！夢主ちゃんと一緒になって笑ったりどきどきしたりはらはらしたりして、とっても大好きなお話です！いつもありがとうございます！これからも応援しています！これからどうなっていくのかとってもわくわくです！ (2020年7月18日 18時) (レス) id: 82e4cd4c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kon | 作成日時：2019年7月13日 10時
