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「いっただっきま〜っす！」
「ちょっと！」ってAちゃんの声は聞こえないふりをしてまだ湯気が出とるしょうが焼きにかぶりついた。
「うまかー！Aちゃん！これうまかよ！」
「はいはい、味噌汁も。」
「おっ！味噌汁もあるとかもう定食やね！んんっ！この味噌汁もうまか！」
野菜がたくさん入った味噌汁とか久しぶりや！
「そんなに焦って食べんでも逃げんから…喉につまらすばい？」
「うますぎて箸がとまらんと！んっ？！げほっ？！」
「ほら言ったそばから…世話のやける人やな。」
そう言いながらAちゃんは背中をさすってくれる。
「いや〜！こげんうまか飯久しぶりに食うたばい！」
「大げさやな…おばちゃん達に怒られるよ？」
「大きい声では言えんけど、おばちゃん達のは味が薄いとよ！」
ガハハ！と笑えばAちゃんは呆れたように眉尻を下げて笑った。
「ばってん、それも家の味やけんね。それにしても、Aちゃんがこげん料理上手とは知らんかった〜！」
「…いいけん、早よ食べて午後の配達行かんと。」
そう言って台所へ戻るAちゃん。
「え？なして？」
「は？何が？」
「何で台所行くと？」
「いや、ちょっと片付けようと…。」
「そげなん後でよかやん。一緒に食べようや！」
「後でよかって…どっちみち片付けるのは私なんやけど？」
うっ！俺もこれから皿洗いぐらいせんとね…！
「ま、まあ、細かいことはよかやん！ほら、冷めてしまうけん早く早く！」
「わかったってば…じゃあ、いただきます。」
どこから出したのか買ってきたのか細い箸がしょうが焼きを運ぶ。
「どや？うまかろ？」
「…自分で作ったんやけん味くらいわかっとるよ。」
「こういう時は『おいしかね！』ってにっこり笑うとよ！」
Aちゃんは「何それ」とまた呆れたように眉尻を下げる。
どげな顔されてもうまいもんはうまか！
「あ〜！うまかもん食べたらビール飲みたくなってきた〜！」
「バカなこと言ってないで、食べたらさっさと配達行く！あ！寝っ転がったら牛になるばい！」
「牛…！夜はすき焼きなんかよかね！」
「この店が繁盛したらね！」
「あいた〜！」
ほかほかのご飯とお味噌汁。
いい匂いの生姜焼きと憎まれ口。
酒もないのにこげん嬉しくなるんは何でやろうか？
「まぁ、いっか！」
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☆kon☆(プロフ) - 蒲公英さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉の数々に泣きそうです(/ω＼)まだまだワクワクドキドキして頂けるよう頑張りますので、変わらず応援して頂けると嬉しいです！！ (2020年7月18日 23時) (
レス) id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
蒲公英(プロフ) - いつもお話を楽しみにしております！夢主ちゃんと一緒になって笑ったりどきどきしたりはらはらしたりして、とっても大好きなお話です！いつもありがとうございます！これからも応援しています！これからどうなっていくのかとってもわくわくです！ (2020年7月18日 18時) (レス) id: 82e4cd4c6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kon | 作成日時：2019年7月13日 10時
