自宅での夕食会 はるside 2 ページ39
手を握っただけで、頬がほんのり赤くなる結衣。直接触れて、きちんと話ができたのは3回目、姿を見ただけの回数を入れても5回…か。
それだけしか会えていないが、俺は生涯の伴侶は結衣しかいないと思っている。
…恋人にkissもしてない…もちろんそれ以上も。そんな恋愛が俺にできるのかって考えていたけれど、いざ結衣の前にいると本当に大切にしたいと思ってしまう。
手を引き胸に抱き寄せると、さらに顔が赤くなる。俺の緊張…心臓の音が伝わるといいな…と思いながら、力をこめる。
結衣：はる…くん、私……真っ赤…だよね…。見ちゃダメ……。
遥輝：どうして？ありのままの結衣が、俺は見たいし、触れたいな。俺の音が聴こえる？
結衣：はい…。
遥輝：俺も結衣に触れるだけでドキドキしてるんだ。
俺の噂なんて、良いのも悪いのもきっとたくさん知っているだろうけれど。過去の自分だから否定しない。だけど、あんなのは何も意味がなかったって、結衣に会ってから痛感したのはほんと。結衣の事、大事にしたい。だから、しばらくこのままいてほしい。
結衣：大事になんてしなくていいよ。だって私…初めてじゃない…。早く…はるくんに……。
遥輝：急ぐ事じゃない。それに、梨瑠ちゃんと雄也もいる空間だったら、恥ずかしいって思わない？
結衣：思います…。
遥輝：俺も同じ。だから今日はこれで満足。
ほら、聴いてみ？楽しそうだな、2人。俺、今日ここに来てよかった。シーズン中にこんな素の雄也が見られるなんて、貴重だから。あいつも、張り詰めた時あるから、…俺と比べられて、って事もどうしても多いし。
結衣：…雄也さんは梨瑠の事、本当に…結婚まで考えてくれているのね…。
俺も考えているけれど、それは今、言葉で伝える事ではない。抱きしめているから、心音の変化で気づくかもしれないけれど…。
雄也：クリスマスはもう暇？2人で旅行しよ？僕の地元に！すっごい楽しみ！
梨瑠：えっ？…それって…。
雄也：ダメ？
梨瑠：…私でいいのかなぁ…。
雄也：梨瑠以外は嫌！自信もって。
俺たちはリビングに向かい、2人に話しかける。
結衣：梨瑠と雄也さん、楽しそうな予定立ててるね。
卒論提出後のご褒美だから、いってらっしゃい！
梨瑠：お姉ちゃん…。
遥輝：じゃぁ俺も、結衣と一緒に地元帰ろ！
結衣：えっ？はるくん…本気…？
遥輝：もちろん本気！
シーズンオフが楽しみだ！
結衣の笑顔が、もっと見られますように。
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梨瑠（Riru）(プロフ) - ピノさん» コメントありがとうございます。谷口選手側のお話も読んでいただけて嬉しいです。なるべく早く続きを書けるようにがんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年7月12日 15時) (
レス) id: 4be05b52fd (このIDを非表示/違反報告)
ピノ(プロフ) - めっちゃ楽しんで読ませて貰ってます！谷口雄也側のはもう最後まで読ませて貰いました。次の更新が楽しみです！ (2019年7月12日 9時) (レス) id: 465b1bba0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨瑠(Riru) | 作成日時：2018年1月24日 17時
