爆豪、息子と仲が悪すぎるってよ。 【僕のヒーローアカデミア】

Shout The Love 96 ページ48

半年後、6月。





「今日も、帰ってこないのかな。」





半年も経つのにいまだに帰ってこない。


勝己に限って死ぬことはないと信じたい。

でもここまで遅いということは、鎮圧に時間がかかってるのもあると思う。





「まーま！！」


「ユキ！どうしたの？」


「はいっ！」





といって私の手にくれたのはカエル。

それもちっちゃいやつ。





「ナオー！！カエル持って帰ってこないでって言ったでしょう？」






お母さん動けないんだけど。

動けはするけど大変なんだよ。





「だってかあさん、げんきがなかったから・・・。」




しょんぼりとしながら言うナオ。

もう年長さんかぁ。

別に元気がなかったわけじゃないよ。





「お母さん、別に元気がなかったわけじゃないの。」


「？」


「お父さんまだ帰ってこないんだなぁって。」


「もうすぐかえってくるよ、だってとうさんだもん！！」





そうだった。

私が子供たちを不安にさせてはダメだ。





「かあさん、あかちゃんは？」


「大丈夫だよ。」





ナオはそれを聞くとユキの所に遊びに戻った。

隣の部屋だけど。


次は双子だ。

このまんま帰ってこなかったら、私一人で4人も育てられるのかな。





「ただいま、A。」





誰かの私の名前を呼ぶ声がした。

その声は勝己そっくり。


いや、そんなことはあり得ない。





「A。」





違う、やっぱりこれは、





「勝己！！おか、おかえり、なさい！！」


「あぁ、たでーま。」





本物だ。

嬉しさのあまり、自分の体のことを忘れて飛びついてしまった。





「おい、嬉しいのはわかるがもっと体を大事にしろって。」


「だって、だって、嬉しいんだもの！！」






嬉しすぎるや。

離れていたから余計に会えたことが。





「かあさん、うるさいよ・・・・、」


「まま？」


「ナオ、ユキ、たでーま。」


「っ、とうさん、うわぁぁぁん！！」





私同様、勝己に飛びつくナオとユキ。

ナオもお父さんと喧嘩ばっかりだったけど、久しぶりに会えたのは嬉しかったんだね。

ユキは理解できてないみたいだけど。





「はぁ、もう、テメェらなぁ・・・・、」


「勝己大好き、愛してる！ナオもユキも！」


「っはぁ！？今言うなやバカ！！」





顔真っ赤だよ。





「勝己は？」


「俺も愛してるわバカ！ナオもユキもな！」





これが私たちにぴったりだ。

何年後も、何十年後も。

Amour éternel avec la famille→←Shout The Love 95

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