Shout The Love 90 ページ42
午後8時。
「かーさん！！赤ちゃんは？！」
病室のドアを開けて、思いっきりナオがやってくる。
クソ髪達を連れて。
Aはさっきまで熟睡していたが、起きたようだ。
「ナオ・・・おいで。あ、切島も上鳴もありがとう。助かったわ。」
「いや！俺らも楽しかったしな！」
「そうだぞ！遠慮するな！」
Aがナオを呼ぶと、ナオは駆け寄り、Aに抱きしめられる。
会えなくて寂しかったんだな。
1日離れただけでも。
「そろそろ時間かな、行こうか。」
Aが立ち上がって、ナオの手を引いて歩く。
ああ、そういうことか。
「なぁ、どこ行くんだ？」
「本当お前アホだな。母乳飲ませに行くんだよ。」
「そういうことか。」
そういえば、名前はまだ聞いてねぇな。
後で聞けばいいか。
「爆豪さん、ちょうどよかった！飲ませてあげてください。」
「はい。」
「お前らは見るなよ。」
「「そう言われると思いました。」」
当たり前だろ。
普通に見せねーよ。
「あかちゃんだ！！かわいいー！！！」
「妹だよ、ナオ。仲良くしてあげるのよ、わかった？」
「うん！」
そう言って母乳を飲ませ始めるA。
絵になるな、これは。
つーか、髪は金髪・・・・・俺の遺伝子だな。
「髪は金髪だな。」
「勝己の遺伝子強いね。」
「でも見た感じ、お前じゃねぇか。耳も鼻も口も。」
ナオが俺に似てる分、こいつはAに似ると思う。
それだったら面白いだろう。
「もういらないかな？」
いつの間にか授乳し終えたAは娘の背中を軽く叩いて、げっぷを促していた。
娘はすやすやと寝ているな、さすが赤ん坊。
「終わったか？」
「あぁ、もう見ていいぞ。」
「なんで勝己が言ってるのよ。」
別にいいじゃねーか。
減るもんじゃねーし。
「可愛いな、おい。」
「当たり前だろ、俺とAの娘だぞ。」
「ぼくのいもーとだからあたりまえなの！」
「さすが親子、似てるなぁ。言ってることが。」
親子だからな。
「つか名前。結局どうなったんだ？」
「この子が生まれたのは''雪の日''。それと''人との結びつきを大切にして、希望を持って生きて欲しい''。」
「つまり？」
「''結希''で''ゆき''よ。」
なるほどな。
お前のネーミングセンスも死んでなかったな。
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零(プロフ) - 続編がなくなっているのですがどうなっているのでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (
レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
夜白 - 小説の続きが無くなっているのですがどう何ででしょうか？ (2020年3月16日 15時) (レス) id: d0b9788358 (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - 奇跡さん» 返信が遅れてしまいすみません。番外編制作、実は考えておりまして笑笑。 (2019年10月6日 20時) (レス) id: b7e726483d (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - なつなつきさん» ありがとうございます！返信が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて何よりです！ (2019年10月6日 20時) (レス) id: b7e726483d (このIDを非表示/違反報告)
奇跡 - 凄い面白かったです・・・！番外編とかもしあったら読みたいです！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: fd2a5f5441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ミツバ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mitsuba0708/
作成日時：2018年11月6日 0時
