Shout The Love 85 ページ37
まさか、とは思った。
妊娠とか・・・？
確かあの夜は避妊、してなかった。
意図的にそうしたんじゃなくて、俺にもそこまでの思考が回らなかった。
かといって、無責任なわけじゃない。
あの夜は事を終えてから俺は完全に目が覚めた。
もちろん、事の最中の記憶は嫌という程にはっきり覚えていたわけである。
だからこそ何があったのかもすぐにわかったわけで、自分が避妊しなかったことも理解した。
『治崎・・・・もし妊娠したら、ちゃんと責任は取るから・・・・・、』
彼女の頭を撫でながらそう考えたことも、そっと呟いたこともちゃんと頭にある。
だからこそ、アイツのことが心配だったが、多忙で連絡を取ることもできなかった。
「お、おい！どうしたんだよ！？」
「うるせぇ！！テメェら、食べれるんなら俺のも食っとけ！！」
そう言い残して事務所にある車を取りに、急いで走った。
電話をかけながら。
おい、マジでおせぇな。
もう7コールもしてんぞ。
「出るのがおせぇんだよ、麗日ァ！！」
『ひぃっ！！ばー爆豪くん！？どうしたん？』
「治崎、倒れたんかよ。」
『なんで知ってるん？』
「Yaheeのニュースに載ってんだよ、クソが！！」
普通に考えろや！！
ていうか察しろやボケ！！
「で、どうなんだよ。病院どこだ？」
『あ、うん。雄英の近くの大学病院あったの覚えてる？そこ。』
それだけ聞くと切った。
クソ、今すぐ行くから待ってろよ！！
病院の廊下を歩いていると、喋っている声が聞こえた。
それは紛れもなく、同じクラスだった女たちの声。
「それでね、誰の子供なの？」
「私達の話題はそれだけよ、Aちゃん。」
ゴクリと生唾を飲む。
「爆豪よ。」
俺だったのは間違いなかった。
アイツも仕事上、そんなに時間を作れるわけじゃなかった。
中で色々とそれについて話されてる。
「ねぇ、お願い！！絶対にアイツには言わないで！！」
「これはAさんだけの問題ではありませんのよ！？」
「お願い！！アイツに迷惑はかけられない・・・・。」
妊娠したことを言わなかったのは俺のため。
俺に迷惑をかけることを嫌がったから。
迷惑じゃねぇのに。
だんだんと血相が変わっていくのもわかる。
「悪りぃな。全部、聞いちまったわ。」
それでも俺はお前と一緒にいてーんだよ。
まず、俺の責任でもあるし、ガキでもあるんだぜ。
自分のガキと好きな女ぐらい、養わせろよ。
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零(プロフ) - 続編がなくなっているのですがどうなっているのでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (
レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
夜白 - 小説の続きが無くなっているのですがどう何ででしょうか？ (2020年3月16日 15時) (レス) id: d0b9788358 (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - 奇跡さん» 返信が遅れてしまいすみません。番外編制作、実は考えておりまして笑笑。 (2019年10月6日 20時) (レス) id: b7e726483d (このIDを非表示/違反報告)
柊ミツバ(プロフ) - なつなつきさん» ありがとうございます！返信が遅れてしまいすみません。そう言っていただけて何よりです！ (2019年10月6日 20時) (レス) id: b7e726483d (このIDを非表示/違反報告)
奇跡 - 凄い面白かったです・・・！番外編とかもしあったら読みたいです！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: fd2a5f5441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ミツバ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mitsuba0708/
作成日時：2018年11月6日 0時
