【実況者】この歌は君に向けて *Inevitable*

第52話 ページ6

きっくんとえおくんとは方向が違うため、手を振って別れた
先生と二人で歩く


「ひゃー、寒いね先生」

「だな…」


顔を上げるとえおくんと会ったコンビニ
先生があ、と声を上げた


「ちょっと買う物あったわ、買って来ていいか？」

「うん、ここで待ってる」


コンビニに入って行く先生を確認してから、スマホを出す
寒くて手があんまり動かない




「ねぇ、そこのお嬢さん？」

「へ？」

「可愛いねぇ、一緒に遊びに行かない？」


柄の悪い男性が三人
ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべて近付いてくる

ヒラくん！！私ナンパされたよ！！！……後で報告しよ、あ、ぴーちゃんにも
なんて考えてて、怖いけどなんか自分の事じゃないみたいっていうかなんか


「……人待ってるんで」

「お友達？いいじゃん、じゃあその子も一緒に行こう」

「友達は男なんで…」

「はぁ？ごちゃごちゃ言ってねぇで早く着いて来い！！」


一番強いであろうボスっぽい男がそう言うと、他の二人が私の腕を掴んだ


「っ、や、めて……下さい！！離して！！」

「うるせぇ！！静かにしろ！」

「さっさと連れてけ！！」

「い、いや！」


どうしよう、このまま連れて行かれちゃうのかな
怖い、連れて行かれそうになってやっと危機感を感じた




「おい、何してんだよてめぇら」

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