第88話 ページ43
仕事が終わり、外も暗くなる
今日は残業だという先輩に挨拶をしてから外に出る
「お疲れ、Aちゃん」
「えっ……徹くん?」
後ろから声をかけられ、驚いて振り向くと、徹くんがいた
徹くんはふんわりと微笑んでから、久しぶり、と言った
「久しぶりだね、徹くん元気?」
「なまら元気!」
「ふふ、今日はどうしたの?」
「えーと、会いたく、なっちゃって」
照れ臭そうに笑う徹くんに少しドキッとした
どうやら、送ってくれるようで、二人で夜道を歩いた
徹くんがたくさん話をしてくれて楽しかった
そして、あっという間に家に着いたのだが、私の家の前には人影が
驚いて立ち止まると、人影が家のインターホンを押していた
「ねー!Aー?いないのー?」
ピンポーンピンポーンピンポーン
「Aちゃん、誰?」
「…….あー、多分」
多分、この声は
「ぴーちゃん、何してんの」
「あ、A!丁度いい所に!」
腹立つ顔をした幼馴染は私の手を掴んだ
徹くんが何やら驚いていたが、私にはぴーちゃんの言いたいことが大体わかった
最近無いと思ったのに
「わかった、手伝うよ」
「ありがと、助かるよー」
「あっあの!P-Pさん、ですよね」
「あ、フジさん?どうも」
「え、えと、Aちゃん……とはどんな」
「え?僕ですか?幼馴染、です」
徹くんの肩がピクッと揺れた
ぴーちゃんはニコニコしていたけど、少し怖い顔をしていた
私が首を傾げていると、ぴーちゃんは笑った
「昔からA、友達少ないから、仲良くしてくれてありがとうございます」
「ぴーちゃん!余計な事言わないでよねー」
「あ、あはは」
徹くんはぴーちゃんを弱々しく睨んでいたし
ぴーちゃんはぴーちゃんでニコニコしたまま徹くんを見つめていた
**
(幼馴染とか、最強すぎでしょや……)
(Aは簡単には渡さないよ?それなりの覚悟がないと……ね?)
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リアキ(プロフ) - ルリさん» いえいえ、これからも指摘していただけると嬉しいです (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - 狩穂さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いえ、初コメなのに偉そうですいません! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - ルリさん» 変換ミスですすみません!ご指摘ありがとうございます! (2015年1月8日 15時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!あの誤字なんですが計約じゃなくて、契約だと思います。更新頑張って下さいね! (2015年1月7日 23時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リアキ | 作成日時:2015年1月1日 23時