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第78話 P-Pside ページ33

それから、少し落ち着いて
夜も更けてきた

お風呂を借りて着替えたAは、大分眠くなってきているようだ


「んあー、少し眠い」

「Aさん女性だし、そろそろ寝た方がいいよ」

「せやな、夜更かしは美容の大敵!!」

「うん…ねる…」


つわはすさんとレトさんの言葉を聞いた後、Aは目を擦りながら僕の方に近寄ってきた

ああ、あれか
幼馴染だから、大体はわかる
社会人になってからは少なくなったけど
Aは僕の家に泊まって眠くなった時、必ずこう言うんだ


「ぴーちゃんだっこ……」

「はいはい」


僕の返事を聞くとAは僕にもたれかかって眠った
全く、危機感の無さもここまでくると心配になるよ


「え、今の何?」


レトさんが驚いた顔でこちらを見ている
他の二人もだ


「え、何って……?」

「だっこっつった?!え?!どこのラノベ?!」

「ぺーぺーいっつもそんな事してんのかよ!!!!」

「い、いや大人になってからは減ったけど、普通に泊まりに来た時こんな感じだよ」

「泊まりに来るの??!!」

「幼馴染、だからね」

「うわ、その顔腹立つ、おしぼりよこせ」


つわはすさんの言葉に笑った後、僕はAを抱きかかえ、ベッドに寝せた


「ぴーぴー?」

「ん…?レトさん?」


ベッドに寝せた後、少し寝顔を眺めていると、レトさんが来た


「P-Pはさ、Aさんのこと好きなん?」

「レトさん好きなんだぁ、Aのこと」

「ちゃ、ちゃうわ!!!そ、そういうわけや無くて……」


顔を赤くして口ごもるレトさん


「好き、だったよ、僕も」

「だったって、どういう…」

「とっくの昔に諦めたよ、僕が何年好きだったと思ってるの?」

「……」

「でも、僕、ヤキモチ妬くんだ……もしかしたら、まだ諦めきれてないのかもね」

「い、いくらP-Pが幼馴染で、Aさんと仲良くても、俺は諦めへんから!!」

「……やっぱ好きなんだね」

「あ…いや、ははは」

「いいよぉ、頑張って、レトさん」


Aを幸せにしてくれるなら
別に構わないかな、なんて

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リアキ(プロフ) - ルリさん» いえいえ、これからも指摘していただけると嬉しいです (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - 狩穂さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いえ、初コメなのに偉そうですいません! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - ルリさん» 変換ミスですすみません!ご指摘ありがとうございます! (2015年1月8日 15時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!あの誤字なんですが計約じゃなくて、契約だと思います。更新頑張って下さいね! (2015年1月7日 23時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リアキ | 作成日時:2015年1月1日 23時

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