第67話 ページ22
ちゃぷん、と水が跳ねる
ぶくぶくと口で水面を泡立たせる
湯船のお湯は冷えた体を芯まで暖めてくれる
そして、もやもやした気持ちさえ、全て溶かしてくれる………なんてはずは無く
むしろ静かでリラックスできる空間だからこそ、一人で考え込んでしまうのだった
「すき、かぁ」
呟いた言葉は響き、私の耳へ
ヒラの真意は一体なんだったのか
徹くんにキスされた時どうして嫌じゃなかったのか
ぴーちゃんへの好きと、恋の好きは何が違うのか
焦らなくていい、わかっていても気になってしまうものは仕方が無い
「めーると、とけてしまいそうー」
「すきだなーんて、ぜったいにいえーなーい」
「だけどめーると、めもあわせられなーい」
小さな声で口ずさむ
溶けてしまいそうなくらい好き?
目も合わせられないほど好き?
「わからん…」
すっかり逆上せてしまった
体を洗おうと立ち上がると、フラッと目眩が襲う
「え、あ、れ?」
視界が真っ白になって、意識が飛んだ
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リアキ(プロフ) - ルリさん» いえいえ、これからも指摘していただけると嬉しいです (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - 狩穂さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いえ、初コメなのに偉そうですいません! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - ルリさん» 変換ミスですすみません!ご指摘ありがとうございます! (2015年1月8日 15時) (レス) id: 7991102a44 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!あの誤字なんですが計約じゃなくて、契約だと思います。更新頑張って下さいね! (2015年1月7日 23時) (レス) id: 41a25fe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リアキ | 作成日時:2015年1月1日 23時