【実況者】この歌は君に向けて *Inevitable*

第48話 ページ2

「おじゃましまーす」

「ういしょ、こっちです」


家の奥から騒がしい声が聞こえる
その声に向かって歩く
家の中は黒を基調としたシンプルな感じ


「おい、ちょっとお客さん連れてきた」

「え？！ちょ、部屋汚いのに？！」

「直樹ー、パン買ってきた？」

「腹減ったわー」


前に会った時と何も変わらない四人
私の事覚えてるかな？あの時はそこそこ仲良かったと思うけど……


「え、と、お久しぶりです」

「あああああ！！！！Aじゃん！！！！」

「きっくん覚えててくれてありがとう！！」

「あったり前だろ？！やべえええ！！」

「え、ええ！！なんでAがここに？！」

「ふぶちゃん！！」

「うわクソ久しぶりだべや、懐かしいな」

「先生〜！懐かしいー！！」


そう、MSSPの四人である
昔、イベントで一度絡んだことがあり、仲が良かったりするのだ
意外と私友達多くね？！社会人になってから増えたなー、なんてしみじみ思う


「こいつの家だから汚くてごめんな」

「あはは、大丈夫大丈夫」

「ちょ、ちょっと片付ける！！」

「ええ、いいよいいよふぶちゃん」

「なぁA！！俺の料理食べてよ！」

「え、食べたい食べたい！！」


テーブルに置いてあった美味しそうな焼きうどん
これはいつぞやの堕天使のレシピの……！


「ほれ、あーん」

「ん……わ！美味しい！！」

「お、お前しゃりげなく何してんの？！」

「食わせただけだろー？」

「そ、その箸お前使ってたやつだろ？！」

「あ、やべそうだったわ」

「もー」


きっくんを軽くデコピンする
ふぶちゃんは怪訝そうな顔をしている


「Aが怒るならまだしもなんでてめぇが怒ってんだよ」

「だって健太が！！」

「A、アイスあるけど食べる？」

「わーい食べますー！」

「直樹俺にもー！」


なんか本当に変わらない
まあ変わるわけないよね

前に一度会っただけなのに、こんなに自然に接してくれるなんて、いい人達だなぁ…




＊＊＊

本名設定

FB777…吹雪誠(フブキマコト)
KIKKUN-MK-ll…菊地健太(キクチケンタ)
あろまほっと…安藤大輔(アンドウダイスケ)
eoheoh…江角直樹(エスミナオキ)

第49話 キヨside→←マイリスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す