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ページ40

「蘭たんしらん?!」
「知らない」
「あれ、すぎるさんLINE見てないんですか」
「LINE?見とらんかった」

「蘭たん、今日は一緒に食べないって」





「いただきます」
「まーす」

カポ、という音と共に弁当箱の蓋が外れる。
恐らくそれは、蘭たんが「シチューがまずい」やらなんやら普段文句を言っているお母さんが作ったものだろう。

「怪しまれなかった?」
「だれに」
「すぎるくん」
「知らんよ」

「てかそもそも、Aの方が先約やったし」なんていいながら白米を口に含む蘭たん。
お口、閉じて食べなよ。咀嚼音気を付けなさい。なんてお母さんみたいな注意はとっくの昔にし終わっている。聞いてくれないけど。

「友達できたら、捨てたくせに」
「人聞き悪い言い方すんなよ…てかやっぱり拗ねてるじゃんか」
「拗ねてるよ。私蘭たん好きだもん」
「ふーん」

私も唐揚げを一口食べてみたけど、味なんて全然わからなかった。
何、ふーんって、もっとなんかさ

「流さんでよ」
「流すやろ」
「なんでよ、好きって言ってるのに」
「だってそれさぁ、そういう好きじゃないじゃろ」
「あ、ひろしま」
「んあ?ああ」

蘭たんは至極どうでもよさそうに、お茶を飲んだ。

「私、蘭たんの広島弁好き」
「そう」
「蘭たんの声も、蘭たんの髪も、蘭たんの話も全部全部大好き」
「何急に」
「……そういう、"好き"だよ」

言ってしまえば、なんだかそれほど緊張するものでもなかった。
ずっとつっかえてたものが無くなって、妙にスッキリした。

「は、は、何、え」

動揺してるのは、蘭たんの方。

「ほんまに?マジで?」
「まじだよ」
「まじか、まじかよ、」

立ち上がって動揺しまくってる蘭たんの肩をつかんで

「んえ……」

唇を、奪った。


「な、何しとんA」
「いや?」
「いやじゃ、ないよ」
「……蘭たんは、私のこと、好きなん?」
「あーー!!」


蘭たんは乱暴にどかっと座って


「す、好きじゃけん、ほら、これでええじゃろ」


顔を真っ赤にして、そう言った。

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設定タグ:ニコニコ , ゲーム実況者 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
関連タグ:WEST. , 特撮 , SEVENTEEN , strm , snowman , CR
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山桜 - 面白いです!リクでアブとキヨに取り合いされる夢主…的なシチュエーションお願いします!忙しいと思いますがこれからも更新頑張って下さい! (2017年4月7日 21時) (レス) id: 98251d6bbd (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - 安らぎさん» 放置してしまい大変申し訳ありません。遅れてしまって申し訳ないのですが、描きたいと思います。また時間が空いてしまったらすみません。 (2016年9月8日 1時) (レス) id: 48effb7f2c (このIDを非表示/違反報告)
安らぎ(プロフ) - リクエストお願いします!part2の「きっと俺がいなくても」の続きで、大人になってキヨと夢主ちゃんが再会するお話が見たいです(*´∀`) (2016年1月22日 19時) (レス) id: e7db9adcc0 (このIDを非表示/違反報告)
リアキ(プロフ) - みやびさん» 誤字教えていただきありがとうございます!喜んでいただけて幸いです! (2016年1月17日 22時) (レス) id: 48effb7f2c (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - お早い更新ありがとうございます…!素敵すぎて暫く悶えてましたww一箇所きになったのが、出だしのあれかり→あれからだと思います…。書いていただいたのにすみません(′・ω・`) (2016年1月17日 20時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リアキ | 作成日時:2015年9月8日 19時

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