【実況者】君と俺達の恋愛事情 Part６

曖昧さが命取り＊キヨ ページ17

＊学パロ
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「キヨなんて嫌い」

「なんでだよ」

「まあ、雑巾よりは好きかな」

「はぁ？！もうノート見せてやんねー」

「それは困るよ〜」


友情というのはそれはそれは曖昧なもので
明確な定義なんて無いし、当然証明書なんて物も無い
そんな曖昧な関係の中で、俺はさまよっている

友情、なんてものじゃなく
もう一歩先へ行くためにはどうしたら良いのかなんて、それすらもはっきりと分からない


「あー、彼女ほしいわー」

「なに？急に」

「そんまんま、彼女ほしい」

「あんたなら相手たくさんいるでしょーが」

「俺女苦手だし」

「じゃあ諦めたら」

「そーじゃねーだろ！！俺に似合う女探すの！！」


ちげーだろ、あほ
気付けよ、この鈍感女

ふーん、と興味なさそーにパンを頬張る目の前の女に思わずため息をつく
そして俺は少しだけ、勇気を出す


「あのさ、お前は？」

「は」

「だから、お前なら、女苦手な俺でも普通に話せるっしょ？」

「……私が女っぽくないと、そう言いたいの？」

「そうじゃねぇよ！！」


なんだこいつ、ここまで言っても気付かねぇとか…折角頑張って言ったのに
軽く睨みつけると、なに、とAはたじろいだ
もうヤケクソになった俺は、また言葉を続けた


「……だから、お前しかいねーな、って話」

「……へっ」


Aは真顔で固まった後、顔を真っ赤に染めて間抜けな声を出した


「さ、さっきまでのって、告白、だったわけ？」

「……悪いかよ、鈍感クソ女」

「だ、だれが鈍感クソ女よ！！」


Aはばっと立ち上がって、俺に背中を向けた


「わ、私しかいないんなら、付き合ってやっても、いいけど」

「え」


そう言い残して、Aは走って行った
残されたのは顔を真っ赤にした情けない俺一人


「やっば……」

時計の針を戻せたら＊アブ→←30秒のBranch point＊セピア

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