インクの悩み【クロスside】 ページ10
光AUのアジトは、綺麗な建物が建っていた。
きっとインクが建てたのだろう。
そういえば、そのインクが居ない。
ドリームとベリーは居る。
「ねえベリー、インク知らない?」
「むぇ?インクか?知らないんだぞ!」
そういう二人の会話を聞いて、俺はインクの行動に興味を持った。
そこで、インクの居るであろう、落書きの間に行った。
そこでは、インクが人間の少女を誘拐?しているのが分かった。
何故か、どこかで見たことがある気がした。
先輩に報告しなくては………。
あっ、あれは…
インクは筆で少女を殴り、気絶させていた。
俺は闇AUだけど、流石に見過ごせなかった。
「ちょっとあんた、なにやってるんですか」
「…クロス?」
インクはびっくりしているようにみえた。
……違う、ソウルレスになっていた。
「何でここにいるの」
行動を見張ってたなんて言ったら俺、タヒぬな。先輩に殺される。
「別に来たって良いだろ」
「僕にはタメ口なんだ」
「ダメだったか?」
何でそんなことを気にするんだろうか。
「別に、気になったから聞いただけだよ」
「そうか、で、なにやってんだ?」
「なにもしてない」
「嘘付け……とりあえずインク飲め」
インクに何かあったのだろうか。
ソウルレスに成る程のなにか……。
「何で?感情なんて要らない」
「そんなに嫌だったのか?」
一体何が……?
「悩みがあるんだろ、俺でよければ聞くぞ」
「な…んで…」
インクが急に泣き出した。
今はソウルレスのはずなのに。
「俺はインクが困ってるだろうと思っただけだ」
「僕は別に……」
「とりあえず涙拭け」
そういって俺はインクにハンカチを渡してやった。インクはハンカチで涙を拭く。
「インク、その子はどうしたんだ?」
「エラーが拾った子」
「何で誘拐なんてしたんだよ」
「……エラーの事を取られたくなかった」
「…はぁ、全く」
正直呆れた。インクはそんなことをしないと思っていた。
「お前はそんなにエラー先輩の事が好きなのか」
「うん」
「エラー先輩も感情はあった方がいいだろ、インク飲めよ」
「…分かったよ」
意外とインクは素直に納得してくれた。
インクはインク瓶を手に取り、飲んだ。
「クロス、ありがとう!話したら少し楽になったよ」
「どういたしまして」
「この子、エラーに返した方がいいよね?」
「勿論返せ」
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ・スノー(プロフ) - えびてんさん» 描いてくれるんですか!?全然OKです!! (5月24日 6時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん - めっちゃ好きです……夢主ちゃんのファンアート描いていいですか……? (5月22日 15時) (レス) id: 0e0cef6a05 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ・スノー(プロフ) - !イチゴ!さん» いつもコメントくださりありがとうございます!励みになってます! (2023年4月1日 10時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
!イチゴ! - 今回も面白かったです!!自分のペースで頑張ってください!! (2023年3月31日 21時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
リリィ・スノー(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!春休みなので更新ペースあげてきますよーー! (2023年3月30日 8時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ