新しい服、そして髪型 ページ5
Aは肌にも泥が付いていたため、お風呂に入らせておいた。その間に、Aの服を作らなければならないのだが………どういう服にしたらいいのだろうか。
Aの好みが分からないため、俺の好みで作らせてもらうことにした。
気に入らなければまた作ればいいだろう。
俺はAがもともと着ていた服を見た。
白いワンピースに黒のフリルと襟がついている。
今は使い古されてボロボロだ。所々切れているし、シミが目立つ。
「よし、この服をアレンジするか」
そうして俺は服を作りに取りかかる。メガネをかけ、ビーズクッションに座って、俺はひたすらに縫い続ける。
そうして、服ができた。
白のパーカーワンピで、フードと袖口、紐は黒。その上に青いカーディガン。カーディガンは下にいくにつれ色が薄くなるように作った。グラデーションというやつだ。
俺は完成した服を風呂場の外──着替える場所に置いておいた。
しばらくして、Aが新しい服を着て出てきた。
「あの、この服似合ってるかな…」
「ああ、似合ってるぞ」
「ありがとう」
「気に入ったか?」
「うん」
Aはもっと可愛くなった気がした。新しい服で、綺麗な肌。シャンプーをして、綺麗になった髪。Aはこんなにも可愛かったのか。
「こっちこい、髪とかしてやる」
「あ、ありがとう」
Aはドライヤーは自分で出来たようだが、髪がまだ少しボサボサだったので、俺が櫛でとかしてやった。
「そうだ、A、髪型ってどうしたい?」
「髪型………」
どうやらAは悩んでいるようだ。でもAはどんな髪型でも可愛い気がする。
「私、何でもいいから…エラーの好みでいいよ」
「そうか、俺の好み………」
俺は人間になんて興味はない。だからそれと言って好みの髪型など無いのだ。
「ダメ…?」
「いや、いいぞ」
好みと言うより、Aに似合う髪型にしよう。
何が似合うか………。
ハーフツインなんか似合いそうだな。
そうして俺は、Aの髪をハーフツインにした。そして、即興で作った青いリボンを結び目に結んだ。
「よし、出来たぞ」
「あの、鏡って……私まだ服も髪も見てないから…」
「風呂場にあったろ」
「えっ?そうなの?」
「いや、A気づかなかったのか?」
「うん」
「こっちだ」
俺はAを全身鏡の前まで案内した。
「どうだ?」
(下手)
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リリィ・スノー(プロフ) - えびてんさん» 描いてくれるんですか!?全然OKです!! (5月24日 6時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん - めっちゃ好きです……夢主ちゃんのファンアート描いていいですか……? (5月22日 15時) (レス) id: 0e0cef6a05 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ・スノー(プロフ) - !イチゴ!さん» いつもコメントくださりありがとうございます!励みになってます! (2023年4月1日 10時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
!イチゴ! - 今回も面白かったです!!自分のペースで頑張ってください!! (2023年3月31日 21時) (レス) @page10 id: df6b50726d (このIDを非表示/違反報告)
リリィ・スノー(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!春休みなので更新ペースあげてきますよーー! (2023年3月30日 8時) (レス) id: 24a11843b1 (このIDを非表示/違反報告)
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