夢、そして現実 Aran.A (ページ31)

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現実…？ページ31

最近、顕嵐くんと話してない。
理由は、怜央だった。ずっと私に話しかけてくる。
もはやクラスメイトの女子と話す隙さえ与えてくれない。

A｢ねえ、怜央｣

長妻｢なになに〜どうしたの？｣

喋り方、子犬みたいな顔、いちいち大きい動作。
全ていつもの怜央なのに。
目の前にいるのは、まるで怜央ではないみたい。

A｢最近、顕嵐くんとか美勇人先輩と話してないよね｣

A｢というか、必要最低限の会話以外、私としか話してないでしょ？｣

長妻｢…なんのこと？俺はいつも通りだけど｣

A｢いつも通りじゃない｣

長妻｢Aの勘違いじゃね？｣

A｢怜央、やっぱりおかしいよ｣

はっきり言ってしまった。でも、もう後戻りはできないから。

A｢1ヶ月前から、私と顕嵐くんが2人で話してた時から怜央、どうしたの？私に顕嵐くんどころか友達とか先輩と話す隙も与えてくれない。顕嵐くんも、先輩も、友達も。みんな気を使ってくれるから私に話しかけてくれなくなっちゃった。なにか思ってることがあるなら、正直に教えてよ｣

長妻｢俺は…｣？｢A、鈍感すぎね？｣

誰？と思って顔を声がした方向に向けたら、

そこにいたのは顕嵐くんでした。