愛のかたち。2【松野千冬】

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準備をする間、エマにはリビングで待ってもらうことにした









『千冬くんのパーカー借りよ。』









適当に手に取って着ていた半袖のTシャツは室内では気にならなかったけれど、最近の外の肌寒さには少し心もと無い
家に置いてある数着の彼の服からパーカーを拝借する









東卍が抗争をしている日
みんなが無事に帰ってくるかいつも不安でたまらない









そういう時はいつも千冬くんの服を借りて抱き締めるか実際に着ることで安心を得ていた









ちなみに本人には内緒









『エマ、お待たせ。行こっか。』









エ｢また千冬の服着てる！｣









『...うん、安心するから。それに、』









エ｢それに？｣









何かを期待するような目でニコニコと私を見つめてくるエマはとても可愛い









『それに、守ってもらえてる気が、して。』









なんか顔が熱い









エ｢Aが顔真っ赤にして照れるなんて珍しい！可愛い〜〜！｣









半ば興奮状態のエマにギュッと抱き着かれてさらに恥ずかしさが増した









スーパーに着くまでの間もずっと私の頬を突いてきたりしながらも、エマはどこか嬉しそうにしていた









エ(千冬、Aも相当惚れ込んでるよ。)









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