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千冬side
俺から目線を外してまっすぐ空を見つめて
『千冬くん。私が目を覚ますまで、ずっとこのまま手を握っててくれる...?』
小さな声で確認するように呟いた
だからさっきよりも強く手を握りしめて
千「当たり前だろ。ずっとこのまま、握っててやる。傍に居るって約束したからな。」
Aは安心したように少しだけ笑って、一度ゆっくりと瞬きをした
『私、絶対に死なないから。』
はっきりと、そう言った
『もう、目が見えないんだ...目の前が真っ暗で。ねえ、私今、目開けてる?』
俺の方に向けている彼女の目はしっかりと開いている
でも、俺の目と彼女の目は決して合わない
千「っ...俺は、ちゃんとここにいるよ。だから、今だけは眠っていいよ。」
そう言って頭を撫でると、今度こそいつものような笑顔になって
『千冬くんの手、あったかい。』
目を閉じて意識を手放した
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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時