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言いたい事なんてたくさんある









我ながら酷い人生だったけれど、それなりに楽しいこともあった









もう十分だ。十分幸せだった
楽しかったことを思い出しながら空を見上げる









『快晴だ...』









ぽつりと呟いた私に半間が近づいて問い掛けてきた









半「なァ、最後にチャンスをやるよ。俺の女になるならここから突き落とさないでやる。どうする?」









そんなの最初から答えは決まっている









『これで三度目。女の子1人に複数人で群がる事しか出来ない格好悪くてダサい人のものになるくらいなら死 んだ方がマシ。』









この言葉でとうとうこの人はキレてしまったらしい









半「お前、チョーシ乗り過ぎ。」









間違いなく今日1番の威力で腹部を蹴られた私は、その衝撃で宙に浮いた









そしてそのまま背中から重力に従って私の身体は地面に向かって落下し始める









本当に私を落とすつもりはなかったらしく、半間は酷く焦った表情でこちらに手を伸ばしたけれど、その手は私の手に触れることなく空を切った









どうやら半間が思っていたよりも私の体が簡単に飛んでしまったらしい









ゆっくりと目を閉じて身体を預ける









ああ、もうすぐ死ぬんだなあ









そう思った時、脳内で急に今までのことが早送りで流れ込んできた









小学生の時のみんなとの楽しい思い出









再会してからのこと









毎日隣に居てくれた、千冬くん









嬉しい時の可愛い笑顔









私が黙って外出した時、心配したと言って本気で怒った顔









辛すぎて思わず消えてしまいたいと私が言った時の悲しそうな顔









千冬くんの色々な表情が浮かぶ









ふと、自分が今千冬くんの服を着ていることを思い出して涙がじわりと滲む









私が死んだら、千冬くん泣いちゃうかな
なんだかそれは嫌だなあ









色々な表情を知っているけれど、やっぱり千冬くんの笑った顔が1番好きだから









『千冬くん、今までありがとう。』









空に向かって小さく呟いてすぐに水中へと身が投げ出された









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まろん(プロフ) - にゃあさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...!続きを書く予定は無かったのですが、今書いている作品が書き終わってから検討したいと思います! (2021年9月20日 13時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ(プロフ) - この続きがよみたいです!!まってます!! (2021年9月20日 4時) (レス) id: 4438afae7c (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 月虹さん» ありがとうございます!わわ、そんな勿体ないお言葉をいただけて光栄です...! (2021年9月15日 22時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)
月虹(プロフ) - 完結おめでとうございます‥!とても引き込まれるお話でした‥! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 2f1b7d1c60 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - クロスさん» コメントありがとうございます...!楽しんでいただけて何よりです!こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました! (2021年9月15日 21時) (レス) id: c1fd68942b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろん | 作成日時:2021年9月13日 0時

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