愛のかたち。2【松野千冬】

61 ページ14

.









真一郎side









今日は抗争があるからエマを絶対に外に出すなと万次郎に釘を刺されたのが昨日の夜と今日の朝









店も臨時休業にして極力エマを目の届く所に置いていたのに









真｢エマの奴...俺がトイレに行っているうちに何処に行きやがった。｣









見事に逃げられたのが10分程前









心配で探しに行こうと思ったが、エマからの『Aとスーパーで買い出しを済ませたら家に帰る』といった内容のメールを見て大人しく家で待つことにした









何かあったらすぐに電話をしろというメールを送って
それから30分程経った頃、知らされていた通りスーパーの袋を片手にエマが1人で帰ってきた









真｢お前なぁ。もしお前に何かあったら後で万次郎に怒られるのはオレなんだぞ。｣









エ｢ごめんごめん。ほら、チョコあげるから。｣









真｢お前は兄貴をなんだと思ってるワケ？Aはどーした？一緒じゃなかったのか？｣









エ｢普通に優しい兄貴だと思ってるよ。そうそう、なんか真一郎にコーラ買ってから帰るから先帰ってって言われたんだよね。｣









そういえば遅いなあ、なんて呑気に袋から買ってきた物を取り出しながら衝撃的な事を言った









.

62→←60

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す