焼き芋から始まる恋【松野千冬】

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『それで何となく連絡先を交換して、何回か会って話しているうちにって感じ、かな。』





4人で向かったカフェの店内でアイスティーを飲みながら千冬くんとの馴れ初めを話す





私の目の前に座って目を輝かせているヒナちゃんに是非聞きたいとせがまれたのだ





ヒ｢へえ〜！凄い素敵ですね！憧れちゃうなあ。｣





『あの時は本当にこんな可愛い子に引かれたら生きていけないと思ったね。』





真顔でそういう私に他の3人は苦笑いしてた
いや、本気で言ってるからね





千｢それは大袈裟っす。てか、会う度に可愛いって言うのそろそろやめてくれないっすか。｣





隣でアイスコーヒーをかき混ぜながら不服そうに言われる





『拗ねた顔もかわいーね？』





素直に思ったことを口にしたら頭を軽く叩かれた。痛い





『あ、もうこんな時間。私そろそろ帰らなきゃ。』





腕時計を確認すれば時刻は17時を指していた
スーパーに寄って買い物をして、お腹を空かせているであろう弟に急いで夕飯を作ってあげなければ





『忙しなくてごめんね。今日は誘ってくれてありがとう。』





伝票を片手にまだ何か言っている3人の声を聞き流しながら急いで会計を済ませて外に出た





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