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千冬side









Aが退院してしばらくして彼女は俺と場地さんと同じ学校に通う事となった









てっきりマイキーくんと同じ学校に行くとばかり思っていたため、同じクラスに転校生としてやってきた時はかなり驚いた









どうやら家が俺たちの団地の近くにあるらしい(場地さん情報)









容姿がかなり整っているAはクラス中の注目を浴びているのを居心地悪そうにして俺の所へとやってきた









『千冬くん。私、どうしてこんなにジロジロ見られてるんだろう。何か、変？』









綺麗な瞳に涙を浮かべながらこちらに顔を近づけて不安げに問いかけてくる









『私、学校に、というかこんなに沢山の知らない人と過ごすの2年ぶりだから。』









その声はとても震えていて









『どこか変なのかな？』









道に迷って大人とはぐれてしまった小さな子供のようだった









千｢いや、何もおかしくねェよ。...制服も似合ってる。｣









かなり恥ずかしかったけれどAを安心させるために、朝から目を奪われていた制服姿を褒めた









安心したのか頬を緩めて笑う彼女にまたひとつ好きという気持ちが募った









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作者名：まろん | 作成日時：2021年9月10日 0時

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