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ここはどこだろう
重たい瞼を無理やり開けると、真っ白な天井が見えた









そして、気配を感じて右隣に視線を向けると、絡まれている私を助けてくれた金髪の男の子が居た









顔を下げて目線を床に向けているため、どうやら私が目覚めていることに気付いていないらしい









千｢あの時。初めて会った時。助けてあげられなくてごめんって、謝りたいんだ。｣









聞いているこちらの胸が痛んでしまうほど、切なく泣きそうな声で彼は言った









どうしてそんなことを言うのだろう









あの時の私の話を聞いて、私が逃げている途中に君と出会ったことに気付いたからかな









でも、でもさ









『君は、私を助けてくれたよ...？』









君は私を見つけて、迷わず私を助けてくれた
初めて会った、顔も名前も知らない私のことを









千｢えっ...｣









彼は勢いよく顔を上げたかと思えば、心底驚いた表情で私を見つめた









『私の事、助けてくれてありがとう。』
『君はとっても、優しい人だね。』









出来るだけ微笑みながらお礼を言うと、彼は辛そうに唇を噛み締めた








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作者名：まろん | 作成日時：2021年9月10日 0時

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