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言ってしまった
言うつもりなどなかったのに









しかも彼らを責め立てるような最低な言い方で









でもそれもすでにどうでもいい
むしろ彼らに嫌われてしまった方が楽だとすら思った









私の言葉に呆気に取られて動けずにいるみんなに目を昏れることなく、マイキーに殴られて意識を失っている叔父さんの元へと歩いた









叔父さんの傍に落ちているナイフを拾い上げ、囁いた









『叔父さん、沢山愛してくれてありがとう。おかげで私、今まで寂しくなかった。』









叔父さんの頭を持ち上げ、自分の膝に乗せるとその頬を優しく撫でる









『私があなたの“愛”を理解出来なかったせいで、こんな事までさせてごめんね。今まで辛かったよね。』









顔にかかった前髪をかきあげて、彼と自身の額をくっつける









『これからは、ずっと一緒だよ。』









月夜に照らされたその姿はまるで、愛し合っている男女が寄り添っているようだった









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作者名：まろん | 作成日時：2021年9月10日 0時

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