愛のかたち。【松野千冬】 (ページ12)

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※グロ注意

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『なに、してるの...？』

震える声でやっと口にした言葉は、静かすぎる部屋にとても良く響いた

叔父さんは笑顔を崩さないまま答える

叔父｢何って、Aを返してくれないって言うからその罰を与えたんだよ。｣

当然だと言わんばかりの口調で淡々と述べた

叔父｢僕達は愛し合っているのに。全く理解してくれないんだ。そうだろう？A。｣

頭が、痛い
何も考えられない

何も答えないのを肯定だと取ったのか、目の前の男は満足そうに笑う

身体中から汗が噴き出し、震えが止まらない

少しづつ距離を詰めてくる男を見つめることしか出来ない

まるで石像になってしまったかのようにその場から動けない

祖母｢A...｣

『おばあちゃん...！』

まだ生きている。生きていたのだ

うつ伏せのまま顔だけをこちらに向けて、真剣な表情で言った

祖母｢逃げなさい！...幸せに、なって。｣

言い終わると同時に私の目の前では鮮やかな赤い液体が飛び散った

何度も何度も、もうとっくに動いていない身体に刃物を突き刺し続ける男

地獄のような光景だった

叔父｢これでやっと2人きりだよ。A。｣

全身を真っ赤に染めた男が心底幸せそうに笑っている

それを最後に私の意識は、深く深く墜ちていった

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